横浜市立学校「8日再開」から一転、先送りの可能性示唆

横浜市立学校の再開時期を遅らせる可能性を示唆した林文子市長=市役所

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、横浜市の林文子市長は1日、市立学校509校の再開時期について、8日から遅らせる可能性を示唆した。9都県市首脳による緊急テレビ会議終了後、記者団の取材に答えた。

 市長は「判断を変える可能性がある」と言及。鯉渕信也教育長とも協議していると明かした上で、「日々、刻々と変化する状況に対応しなければならない。市内でクラスター(感染集団)が発生しているわけではないが、市民や保護者からも不安の声が多く寄せられている」と説明し、数日中に結論を出すとした。

 市教育委員会は3月30日、市立学校の4月以降の対応方針を発表。今月30日まで、小・中学校、義務教育学校前期・後期課程は午前中のみ授業を行い、高校と付属中学校は登校時間を2校時目からに遅らせるとした。市長は「休校によって子どもたちが大変苦しい状況に置かれており、これ以上、再開を引き延ばすのは子どもの環境にとって良い状況ではない」と説明していた。

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