政党の代表の任期ってどれくらい?安倍さんの任期はいつまで?

こんにちは。自称日本一意識低い政治ライターのひがし(@misuzu_higashi)です。

新型コロナウイルス疲れの皆様に、ちょっとした豆知識を共有します。

第二次安倍政権が発足してから7年が経ちました。第一次安倍政権が1年ちょっとだったことを考えるとずいぶん長いですね。筆者も政治ライターを始まる前は「日本は首相がコロコロ変わる国だ」と思っていましたが、もうそんなイメージも払拭されつつあるのではないでしょうか。

しかし、同じ人が政党のトップに君臨し続けるということは、政治の停滞・マンネリ化を引き起こしかねません。そのため、各主要政党では党首(代表や総裁といった呼び方もります)の任期を決めていたり、定期的に党内での代表を決める選挙を行ったりすることが多くなっています。

各政党がどのように代表を決めている(決めていた)のか調べてみました。

自民党の場合:2期6年→3期9年に延長しました!

現在安倍晋三氏が総裁を務める自民党の総裁任期は1期3年。同じ人が最長で3期9年まで務めることが可能です。これまでは2期6年まででしたが、第二次安倍政権時の2017年に任期の延長が決まりました。これには「安倍政権を続けさせるための党則変更ではないか」との声も上がっていたのも事実ですが、最大任期の延長は良い流れをストップさせないことにもつながるので、今後も活かされていけば良いですね。

歴代の任期満了による自民党総裁選は無投票の不戦勝になることも多く、信任を得ていた総裁はそのまま次の任期も総裁を務める流れが多かったようです。

(※安倍晋三氏の任期と衆院選の時期の想定プランは、こちらの関連記事をご参照ください。
永田町は「視界不良」?衆院選の時期はいつ?新型コロナウイルス感染拡大で…
次の衆院選は一体いつ? 7つのシナリオで予測する オリンピック延期と選挙のタイミング」)

立憲民主党・国民民主党:それぞれ3年!

旧民主党系の立憲民主党・国民民主党は共に党代表(国民は党首)の任期は3年です。国民民主党は複雑なポイント制を使った選挙方法を採用しています。立憲民主党は最近代表選に関する党則が出来たそうです。

民進党の場合:任期どころじゃない。毎年変わる代表たち

懐かしいですね、民進党。2016年に岡田克也代表のもと結党し、同年9月には蓮舫氏が代表になりました。しかし、2017年の都議選惨敗を受けて蓮舫氏は辞意を表明。後任には前原誠司氏が選ばれました。その後希望の党との合流や立憲民主党の結党があり、大塚耕平氏が無投票で代表に選ばれる地味~な代表戦で「民進党」は幕を閉じました。

共産党の場合:志位和夫氏の圧倒的存在感!?現在20年目

ちょっと不思議なのが日本共産党です。志位和夫氏、そういえばずっと共産党の顔ですよね。調べてみたところ、2000年から委員長(共産党の代表)を務め、2020年になった今も一度も変わっていないそうです。2〜3年と任期は定められていますが再任の制限はなく、「○年で辞めなければならない」という党則は無いようです。

現在65歳の志位和夫氏ですが、委員長に当選した時は若手だったのですね。そろそろポスト志位の若手ホープが現れるか!?まだまだ志位氏の独走が続くのか!?

国で決められたルールはない。あくまで党則にのっとること

ご覧のように、政党の代表を決めるルールはさまざまでした。個人的には政治的に良い流れが続いているときにわざわざそれを断ち切る必要はないと感じますが、さすがに共産党の20年はちょっと長すぎるかな……という気もしますので、任期は定めておいた方が良いかもしれませんね。

ちなみに、筆者は Jリーグのガンバ大阪というチームを応援しているのですが、2002年から10年間黄金時代を率いた監督がチームを辞めた翌年にガンバ大阪は J2に降格してしまいました……。

一度うまくいったものを次の人に引き渡すのも難しいことです。人事に正解はありませんから、試行錯誤してうまくやっていきたいですね。

ひがし・みすず

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