【新型コロナ】放射線技師や市民病院研修医ら、新たに9人感染 横浜市

新たな感染者について会見する横浜市の担当者=市役所

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、横浜市は2日、感染症指定医療機関・市立市民病院(同市保土ケ谷区)の研修医や、市内の医療機関に勤務する放射線技師ら、市内に住む20~60代の男女9人の感染が新たに確認された、と発表した。1日当たりの市内在住の感染確認者数では最多。

 市によると、研修医は20代女性。味覚障害などの症状が出た後、3月26~28日と30、31日に出勤し、病棟や救急外来などで研修を受けた。院内で感染患者の診療には携わっていない。

 現時点での濃厚接触者は救急外来などの患者7人、指導医4人、研修医45人の計56人。市は患者を健康観察の対象に、指導医と研修医は自宅待機にしているという。

 感染確認後、市民病院は1日に院内を消毒した上で、2日は通常通りの診療を続けている。今後について、市は「医師の勤務状況を踏まえ、急を要しない患者の外来、手術などの予定を変更する可能性もある」と説明している。

 一方、放射線技師は20代女性。3月18日にその後に感染が確認された患者のコンピューター断層撮影(CT)を担当。発症後、3月25~27日出勤した。市保健所は職場の同僚ら約10人に自宅待機を要請している。

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