今週末が見ごろ!奈良県内で楽しむ桜スポットを一挙紹介!

 毎週月~金曜日 ゆうがた5時30分から放送している奈良テレビの「ゆうドキッ!」。水曜日はこの週末に家族と、友人と行きたいおでかけスポットを紹介しています!番組を見逃した、という方もこれを読めば大丈夫!

今回は、いま見ごろの奈良の桜を紹介します!

突然ですが…ここで桜クイズ!

まずは奈良まほろばソムリエの清水さんから桜クイズ!

「Q.なぜ桜は”さくら”というの?」という問いにラフ次元・空さんは「咲いたら…暗い気持ちが…ランランラン…の頭文字を取ったのでは」と回答。

しかし、正解は「さ」=田の神様、「くら」=神様のいる場所を示していて、桜の開花は田植えの時期を知らせるものだったのだとか。(※諸説あり)

続いて「Q.ソメイヨシノにさくらんぼはなるの?」と問われたラフ次元・梅村さん。「なる!」と自信満々ですが…

答えは「ならない」んです。ソメイヨシノはクローンで、同じ品種を掛け合わせても自家不和合成といって果実は実りません。

そんな桜の基礎知識を頭に入れたところで、清水さんオススメの桜スポットを聞きました。

① 宇陀の一本桜

まず1つ目は「宇陀の一本桜」。

こちらは又兵衛桜といって大河ドラマの撮影にも使用されたことのある、樹齢300年と推定されるしだれ桜です。

大坂夏の陣で豊臣側につき、討死したと思われていた後藤又兵衛は実は生きていて、この地で一生を終えたという伝説が残っています。後藤家の屋敷跡に残ることから又兵衛桜と呼ばれ、いま満開を迎えています。この桜だけでも美しいのですが、後ろに桃、手前に菜の花が植えられていてピンクと黄色のコントラストが見事です。

② 佛隆寺の千年桜

そして2つ目は、まだ間に合う!開花の遅い佛隆寺の千年桜です。

樹齢900年といわれていて、根周りが7.7m、樹高16mと、大仏さまと同じくらいの高さなのだとか!千年桜は又兵衛桜よりも開花が遅く、いまはまだつぼみ。佛隆寺では、空海が持ち帰った最古の茶を栽培したといわれ、大和茶発祥の地とされているんです。また、参道の石段は大和三名段にひとつといわれています。

宇陀の一本桜は地図で表すと、これだけあるんです!

千年桜以外はいま満開を迎えていて、この週末までが見ごろということですよ。

番外編

ここで番外編。緑色の桜があるってご存知でしたか?

こちらは「御衣黄」といって天皇がお召しになる「衣黄」という衣装から、この名が付きました。最初は全体的に緑色をしていますが、徐々に中央が黄色く色づいてくるんです。

珍しいですよね!

③ 屏風岩公苑

3つ目は自然も一緒に楽しむ曽爾村の「屏風岩公苑」です。

高さ200m・幅が2kmもあり、まるで屏風に桜の絵を描いたかのような圧巻の景色が楽しめます。余談ですが、曽爾村にはこんなかわいいトイレの案内板もあるんですよ。

ソメイヨシノが終わっても楽しめる!

ここまでいま見ごろのの桜スポットをご紹介しましたが、ソメイヨシノの開花が終わったあとも楽しめる「大和民俗公園」もオススメです。

江戸時代に建てられた旧岩本家住宅など重要文化財が点在しているんです。そしてこの場所にはある言い伝えがあるんです。

この「熊五郎狐」は大きな神通力を持ったキツネで、人々が困っていると、どこからともなくやってきて助けてくれました。

小高い丘の上には今でも「熊五郎大明神」と書かれた石碑もあり、お願い事をすると「コーン、コーン」と鳴くかも…そうすると願い事が叶うそう。試してみたい!

※この記事は取材当時の情報です。

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