川崎の70代男性会社員が死亡 その後の検査で感染を確認

 川崎市は2日、同市幸区に住む70代男性会社員が救急搬送先の市内の医療機関で同日死亡し、その後の検査で新型コロナウイルス感染が確認されたと明らかにした。死因は不明だが、市は「感染が死亡にかなりの影響を与えているだろう」としている。海外渡航歴などはなく、感染経路は分かっていない。

 市によると、男性は3月26日にせきの症状が出た。頭痛や体のだるさを訴え、同30~31日に市内3カ所の医療機関を受診。そのうち31日早朝には強い頭痛から救急搬送されていたが、いずれもPCR検査は受けていなかった。その後、2日未明に自宅で容体が急変し、救急車で市内の医療機関に搬送された後、死亡が確認された。

 市によると、男性は都内の勤務先に3月25日まで出勤していた。80代の妻と2人暮らしで、妻も2日に新型コロナウイルスに感染していることが確認された。妻は無症状で、自宅で経過を観察しているという。

 市が発表した感染者は累計で39人となった。

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