黒岩祐治知事は3日、軽症者や無症状の感染者を受け入れる宿泊施設について、神奈川県内で1千室確保のめどが立ったと明らかにした。ただ、実際の運用には周辺住民の理解やスタッフの確保といった課題があるとし、「大きなハードルを乗り越えるには県民みんなで支えるという気持ちが必要だ」と強調した。
厚生労働省の通知を受け、記者団の取材に答えた。知事は3月末に100室確保を公表し1千室を目標としていたが、この日は「1千室で済むとは思っていない」と説明、さらに協力を呼び掛ける意向を示した。
軽症者らの対応については近く開催する県感染症対策協議会の意見を踏まえ、オーバーシュート(爆発的感染拡大)に備えた医療体制「神奈川モデル」の運用前でも実施していく可能性を示唆した。