長崎県佐世保市は3日、新型コロナウイルスに感染した長崎国際大の20代男子学生と濃厚接触し、感染が疑われた同大の学生6人について市保健所などがPCR検査を実施したところ、いずれも陰性だったと明らかにした。
市によると、男子学生は大学近くの寮に居住。インターンシップで訪れていた大阪市で会食した受け入れ先企業の関係者の感染が3月31日に判明して以降、大学の指導で自宅待機していた。現在入院中で軽い倦怠(けんたい)感があるという。
市は、男子学生が大阪から戻った際、車で送り迎えをした友人など同大の学生6人が濃厚接触者などに当たると判断。3日に市保健所などがPCR検査を実施し、全員陰性と判明した。
男子学生の感染判明を受け、長崎国際大は3日、学生の学内への立ち入りを禁止。学生寮などを消毒した。7日から始まる予定だった授業は当面延期する。同大は「今後も感染防止などの対応を検討する」としている。
一方、2日に感染が確認された40代男性と、1日に感染が判明した70代男性の2人について市は「本人、家族の要望で容体は今後明らかにしない」とした。70代男性の感染経路とみられる東京在住の親族は、管轄の保健所で近くPCR検査が行われる見通し。