HTBクルーズ特別清算 上海航路の乗客伸びず

 長崎-上海を結ぶ上海航路を運航していたHTBクルーズ(佐世保市)が、長崎地裁佐世保支部から特別清算の開始決定を受けていたことが3日、分かった。3月23日付。帝国データバンク佐世保支店によると、昨年8月の株主総会で解散を決議していた。負債総額は精査中。
 HTBクルーズは、ハウステンボス(HTB、佐世保市)の子会社として2011年1月に設立。同11月に長崎-上海間を片道約28時間で結ぶ上海航路を就航し、12年2月に営業運航を始めた。
 しかし、沖縄・尖閣諸島をめぐる日中関係悪化などを背景に乗客数は伸び悩んだ。12年10月に運休に追い込まれ、その後も運航を断念していた。

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