MLB選手会 マイナー契約の招待選手に最大5万ドルを前払いへ

日本時間4月4日、AP通信が報じたところによると、メジャーリーグ選手会は各球団とマイナー契約を結んで招待選手としてスプリング・トレーニングに参加していた約370選手に対し、最大5万ドルを前払いすることを決定した。全てのマイナー選手は5月31日(現地時間)までメジャーリーグ機構から1週間あたり400ドルを受け取れることになっているが、選手会からの前払い分はこれとは別に支給されるという。

新型コロナウイルスの感染拡大により2020年レギュラーシーズンの開幕が延期となるなか、選手たちへの経済的支援・保障の枠組みが次々に決定している。今回、選手会が決定した招待選手への最大5万ドルの前払いは、フェリックス・ヘルナンデス(ブレーブス)、マット・ケンプ(マーリンズ)、パブロ・サンドバル(ジャイアンツ)、ニール・ウォーカー(フィリーズ)、デレク・ホランド(パイレーツ)、ジェリー・ブレビンス(ジャイアンツ)、エドウィン・ジャクソン(ダイヤモンドバックス)、クリス・アイアネッタ(ヤンキース)、ブランドン・モロー(カブス)、ジョナサン・ルクロイ(レッドソックス)、トレバー・ケーヒル(ジャイアンツ)といったベテラン選手たちも対象となる。

最低1日でもメジャー登録日数がある選手は5000ドルを受け取ることができる。メジャー登録日数が1年以上の選手は7500ドル、2年以上の選手は15000ドル、3年以上の選手は25000ドル、6年以上の選手は50000ドルとなる。ただし、この前払い金の受け取りは任意であり、経済的に余裕のある選手は受け取りを辞退することもできる。また、スプリング・トレーニング中止が発表された翌日の3月13日(現地時間)の時点でチームに残っていた選手のみが対象となる。

メジャーリーグ機構は4~5月分のサラリーとして1億7000万ドルを前払いすることをすでに発表しており、メジャー契約を結んでいる選手は契約状況に応じて15000ドル~28万6500ドルを受け取ることができる。マイナー契約の選手はこの対象とならないため、こうした選手たちを救済するための枠組みの調整が進められていた。

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