ホーム上の心肺停止者蘇生、京急駅員3人に感謝状 アルバイトの定時制高校生「貴重な経験」

感謝状を受け取った(左から)成澤さん、北野さん、角井さん=横須賀市久里

 京急久里浜駅(神奈川県横須賀市)のホームで心肺停止に陥った男性を救ったとして、横須賀市消防局は3月30日、京急電鉄職員とアルバイトの3人に感謝状を贈呈した。

 3人は北野憲行さん(57)、成澤瑞菜さん(32)、角井隼さん(17)。

 消防局によると、3人は昨年12月27日朝、同駅で「男性がホームに倒れている」と知らせを受け、角井さんが救急車の要請、北野さんと成澤さんが男性にAED(自動体外式除細動器)で心肺蘇生を行った。その後救急隊に引き継ぎ、男性は約1カ月後に社会復帰した。

 角井さんは市立横須賀総合高の定時制に通っており、アルバイト勤務中。将来は鉄道会社への就職を目指しているという。「貴重な経験となった」と話し、人命に関わる仕事だということを身をもって認識したという。

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