生徒ら授業中に倒れた教諭救う AEDで蘇生、昭和女子大付属中・高など

穂坂消防長(右)から感謝状を受け取る粕谷教頭(中央)=小田原市消防本部

 人命救助に貢献したとして、小田原市消防本部は23日、昭和女子大付属昭和中・高校などに感謝状を贈った。

 同本部によると、4月25日午後4時ごろ、神奈川県大井町にある同大の研修施設で、男性教諭(61)が中等部の授業中に倒れた。教職員らが心臓マッサージや自動体外式除細動器(AED)を使って救命処置を施したところ、救急隊の到着前に蘇生した。一命を取り留めた男性教諭は現在、社会復帰しているという。

 同本部(同市前川)であった感謝状贈呈式で、粕谷直彦中学校教頭は「生徒が冷静に連絡し、救急救命の知識があった職員が対応、AEDもすぐ用意できた。チームワークの大切さを再認識した」と振り返った。穂坂明利消防長は「緊急事案は1分2分の動きがその後の状況を左右する。迅速、的確に行動できた結果。この事案を生徒・学生に伝え、普段から対応できるよう協力してほしい」と謝辞を述べた。

© 株式会社神奈川新聞社