行き場を失った給食食材 志摩の海藻をパンに練り込み新商品

全国一斉の臨時休校により学校給食がなくなった影響を受けた三重県志摩市のパン屋と海藻の卸売業者が、行き場を失った商品を活用しピンチを乗り越えようと新商品を開発しました。

新商品のパンは、志摩市産の海藻ヒジキとアラメを練りこんだ食パンです。

カルシウムや食物繊維が豊富なヒジキとアラメが1斤にそれぞれ15グラム入っていて、しっとりした食感と共に磯の香りが楽しめます。

開発したのは、志摩市などの学校に給食用の米やパンを提供している丸仙製パンで、九州方面の学校給食用だった海藻の出荷が取り止めとなった市内の卸売業者とコラボしました。

今月から週2日、移動販売車で提供を始め、約100種類のでき立てのパンやお弁当が並ぶ中、担当者が新商品の食パンをPRしていました。

丸仙製パンの移動販売は、火曜と金曜に志摩市内を中心に行われます。

また、志摩市の学校給食センターでは、海藻入りのパンを給食のメニューとして提供したいとしています。

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