V長崎 コロナ対策強化 オンラインで研修

スマートフォンなどを通じて感染予防のオンライン研修に参加するV長崎の選手ら

 プロスポーツ界で新型コロナウイルスの感染者が相次ぐ中、サッカーJ2のV・ファーレン長崎が対策を強化している。外部者との物理的な接触を遮断し、2日には選手たち向けのオンライン研修も実施。開幕戦勝利を収めて以降、リーグ再開のめどは立っていないが、クラブ内の予防策を徹底して再開に備えている。
 オンライン研修は、ウイルスの特徴や予防法、仮に感染した際の対応法などについて産業医が講義。選手やコーチら約60人が、自宅などからスマートフォンやパソコンを使って参加した。
 公式ツイッターでは、澤田崇選手や富樫敬真選手が実演形式で注意点を訴える約2分間の動画を配信。「目鼻口を触らない」「頻繁に手を洗う」など、子どもたちにも分かりやすいように予防策を教えている。
 収束の兆しが見えず、Jリーグは3日、2月下旬から中断している公式戦の再開日程を白紙に戻す決断をした。長崎県は全国的に見て感染者が少ないものの、3月末まで2人だった感染者は現在10人を超えて、予断を許さない状況が続いている。
 秋野央樹主将は「自分は大丈夫だと思っていると、知らないうちに被害を与える可能性がある。責任ある行動をしたい。私たちサッカー選手は発信力がある。SNSなどで呼び掛けていきたい」と危機感を強めている。

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