大合併で生まれるかもしれない、悩ましい関係
「こんな業界再編が起きたら、こんなクルマが出るかも」という妄想。
前回の妄想はMG編をお届けしましたが、MGスポーツカー復活は「大合併」では生まれないので、お次はまさに「次の大合併」があるならどんなところ?というのを考えてみましょう。それが、VW(フォルクスワーゲン)とフォードです。
実はこの話は妄想ではなく、すでに業務提携が行われており、今後は商用車部門で共同開発があると発表されています。もし提携から合併へと進むと、販売台数600万台のフォードと1000万台超のVWが組むことで、圧倒的な1位になることも可能です。
現在、両社ともに合併は否定していますが、果たして今後はどうなるのでしょう。
合併で生まれるクルマには、きっとVWの最新プラットフォーム「MQB(ドイツ語:モジュールキット)」を採用することでしょう。
フォードはアメリカのメーカーですが、欧州でもとても強く、主力車種の「フォーカス」は「ゴルフ」と販売台数の覇を競い合う関係です。もしフォーカスがMQBで作られたら、ライバル同士が兄弟車という悩ましい事態になるかも!?
同グループ内別会社でライバル車を作り合う、というのはよくある話なのですが(PSAならプジョー208 とシトロエンC3など)、頂上決戦での兄弟車ともなるとちょっとフクザツな感じですよね。
ちなみにVWとフォードは過去にいくつか関わりを持ったことがあります。ブラジルでは、VWとフォードの現地法人が「アウトラチーナ」という合弁企業を立ちあげ、「VWサンタナ」のフォード版「ヴェルサイユ」を作っていたこともありました。
[筆者:遠藤 イヅル]
>>次回は、令和の大合併! メーカーコラボの夢の妄想ニューモデルも生まれる!? ホンダと日産編をお届け!お楽しみに!