オカリナ奏者として20年、鈴江先子さん「オカリナは誰の心にも届く音が出るもの」

 オカリナ奏者活動20周年を迎える鈴江先子さんが、今年、特別公演を行う。

 京都の女流オカリナ奏者として様々なスタイルのミュージシャンとも積極的にセッションを行いながら、オカリナスタジオも主宰している鈴江さん。2008年、京都文化博物館「源氏物語千年紀ライブ」で紫支部の世界をオカリナで表現し、好評を博すと、近年では社寺仏閣での奉納演奏も多く、2010年より毎年、北野天満宮もみじ苑で奉納演奏を続けている。また、昨年11月から京都観光おもてなし大使としても活動している。

オカリナ奏者の鈴江先子さん(写真:ラジオ関西『原田伸郎のびのび金ようび』)

 子どものころにオカリナと出会った鈴江さん。当時、手に入れたオカリナは日本製でなく、説明書も外国語のものだったため吹ききれずに終わったことも。それでも、鍵盤楽器を中心に音楽活動を続けてきたなか、違う楽器に挑戦してみようと手に取ったのが、オカリナだった。「昔の思いがよみがえって、どうしてももう一度やってみたい」と20年前にリベンジし、今に至る。

 オカリナスタジオで教えている鈴江さんは「オカリナは楽譜が読めない人や、歌が苦手な人でも、吹くことができる」と語る。やさしい音色にひかれ、社会人をリタイアした世代でも始める人が多いそうだ。また、朗読のBGMなど、和の音楽を表現するのにぴったりだという。

 今年、オカリナ演奏活動20周年特別公演を予定しているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、4月の公演は11月に延期に。それでも、「京都を楽しんでいただく」ことをテーマに“salon de Aria”と題して、6月から3回にわたって、京都市中京区の松栄堂薫習館5階「KARANI HALL」で演奏ステージを行う。「オカリナは土の力を感じる楽器であり、誰の心にも届く音が出るもの」という鈴江さん。心にしみる音色を響かせる鈴江さんのオカリナを、ぜひこの機会に生で感じたい。

オカリナ奏者の鈴江先子さん(写真:ラジオ関西『原田伸郎のびのび金ようび』)

※ラジオ関西『原田伸郎のびのび金ようび』2020年4月3日放送回より

2020年4月3日(金)11:00~12:00 | 原田伸郎 のびのび金ようび (2) | ラジオ関西 | radiko

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