タムロン、35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ対応のソニーEマウント用大口径望遠ズームレンズ「70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)」を発売

株式会社タムロンは、35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ対応のソニーEマウント用大口径望遠ズームレンズ「70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)」(以下:Model A056)を2020年5月14日に発売する。希望小売価格は税別150,000円。

※当初、日本国内では2020年4月下旬の発売を予定していたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を鑑み、2020年5月14日の発売となった。今後の情勢により、発売時期見直しや供給が遅れる可能性があるとのこと

Model A056は徹底的な携行性・利便性向上を図るため、望遠側焦点距離を180mmとし、全長可変式ズーム機構を採用。カメラボディ内防振機構を活用することで、開放F/2.8通しの明るい高性能レンズでありながら小型・軽量サイズを達成(フィルター径φ67mm、最大径φ81mm、長さ149mm(70mm時)、重量810g)。

AF駆動には、タムロン初となるリニアモーターフォーカス機構VXD(Voice-coil eXtreme-torque Drive)を新たに開発・搭載。髪の毛1本分の1/10以下である0.005mm単位での制御と高速動作を両立し、かつてない高速・高精度AFを誇るとしている。また、2つのVXDを高度に電子制御するフローティングシステムを採用。至近から遠景までクリアで美しい描写性能を発揮するとともに、小型・軽量化にも寄与しているという。静音性も優れており、静粛性が求められる撮影においても作動音を抑えた撮影を実現する。さらに、望遠ズームレンズで主要な被写体となることの多い、スポーツや乗り物などに対するフォーカス追従性が大幅に向上。

レンズ構成は14群19枚。XLD(eXtra Low Dispersion)レンズとLD(Low Dispersion:異常低分散)レンズをあわせて6枚、GM (ガラスモールド非球面)レンズと複合非球面レンズをあわせて3枚使用。また、ゴーストやフレアの発生を抑え、逆光条件でも被写体のディテールを緻密に描き出すことができるBBAR-G2 (Broad-Band Anti-Reflection Generation 2)コーティングを採用。圧倒的なヌケ感とクリアな写りを可能にする。歪曲収差や周辺光量はカメラ側の補正機能を積極的に活用し、ズーム全域において絞り開放から均質な高画質を実現。加えて、明るいF値で撮影した際のボケ味もやわらかくなめらかだという。

フィルター径は、超広角ズームレンズ17-28mm F/2.8(Model A046)や標準ズームレンズ28-75mm F/2.8(Model A036)などと同じく同社製フルサイズミラーレス用シリーズと共通であるφ67mm。複数の交換レンズを使う場合であっても、NDフィルターやPLフィルターなど、フィルターワーク時にかかる負担を軽減。また、フロントキャップも共通のため、レンズ交換時に径の異なるキャップを探す手間がない。

同レンズの最短撮影距離は0.85m(ズーム全域)。最短撮影距離が短いため、特に望遠端180mmにおいては、最大撮影倍率1:4.6の撮影が可能。また、諸収差をより効率よく抑制するため、リニアモーターフォーカス機構「VXD」を2組搭載したフローティング機構を採用し、0.85mまでの近距離撮影でも良好な画質を維持している。

カメラ側でマニュアルフォーカス(MF)に設定した場合のみ70mm側で0.27mの「近接領域」撮影が可能。ただし、周辺部分では画質が低下するためピントが合いづらいという。

レンズ鏡筒の可動部や接合部など、主要な箇所に防滴用のシーリングを配し、レンズ内部に水が侵入しにくい簡易防滴構造。また、レンズ最前面には撥水性・撥油性に優れたフッ素化合物による防汚コートを搭載。水滴、手の脂などの汚れが拭き取りやすく、メンテナンスが容易だという。加えて、ズームロック機構を採用しているため、携帯時の自重落下を防ぐ。

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