FullDepth、「DiveUnit300」を活用したダム水中部調査および3次元画像作成実証実験を実施

産業用水中ドローン「DiveUnit300」

株式会社FullDepthは、神戸市と協働し、自社開発の産業用水中ドローン「DiveUnit300」による実証試験を実施する。

国内のダムの多くは、ダム放流設備等の水中部における維持管理について、これまで潜水士による目視点検および補修作業など人手に頼って実施してきたが、高齢化による離職などで潜水士が減少傾向にあるほか、安全性の問題や潜水時間・潜水深度の制約等の問題があるため、将来的には人手以外の方法を取ることが効果的であるという。

このような背景の中、神戸市水道局の協力を得て神戸市内の貯水池を水中ドローン「DiveUnit300」による点検の実証フィールドとして活用することで、神戸市と協働で安全性検証のための試験を行い、問題がないことが確認できた。その結果を踏まえ、今回は貯水施設の点検業務における水中ドローンの可用性の検証を目的とした実証実験を行う。

USBL音響測位装置

同実証実験では、水中ドローンを活用してダム堤体水中部の一定範囲を撮影し、USBL音響測位装置から得られるデータや水中ドローン姿勢データ等を用いて映像を3次元化(オルソ画像化)する。同実証実験を通じ、ダム水中部の維持管理業務における水中ドローンの可用性を評価し、今後の検討材料とするとしている。

■実証実験の概要
  • 実施日:令和2年春
  • 実施場所:神戸市水道局浄水管理センター 烏原ダム(立ヶ畑ダム)
  • 使用する水中ドローン:産業用水中ドローン「DiveUnit300」

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