現在新型コロナウイルスの影響によって中断を余儀なくされている欧州サッカー。しかし同時に来季に向けた準備も進められており、有力な選手はこの間でも争奪戦が繰り広げられるだろう。
今回は『Planet Football』から「今夏のマーケットでステップアップするであろう5名の選手たち」を紹介する。
ジェイドン・サンチョ(ドルトムント)
昨季は非常に印象的な戦いをしたボルシア・ドルトムント。ジェイドン・サンチョはその際にも移籍が噂されたが、残留することになった。ドイツにいることが成長に好影響を与える…と、選手自身が信じられるような環境にあるのだろう。
彼は今季のブンデスリーガで14ゴール、15アシストという素晴らしい結果を残してきた。その両方で2桁を獲得しているのは、5大リーグではサンチョとメッシだけだ。
当然2020年の夏こそサンチョはステップアップを図るタイミングになるだろう。移籍先の候補としてはチェルシー、リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッド、そして古巣のマンチェスター・シティなどだ。
カイ・ハヴァーツ(レヴァークーゼン)
20歳のMFハヴァーツは、シーズンが中断する前の8試合で5ゴール5アシストという破竹の勢いを示していた。素晴らしいタレントであり、欧州のビッグクラブがこぞって彼のプロフィールに注目している。
しかし、賢い彼はもしかしたら一足飛びのステップを避けるかもしれない。それはすなわちサンチョが抜けるかもしれないボルシア・ドルトムントへの移籍ということであるが…。
ただ、イングランド・プレミアリーグのいくつかのクラブも彼をチェックしていることは明らかにされており、今後の動きは非常に面白いものとなるはずだ。
ティモ・ヴェルナー(RBライプツィヒ)
2018年のワールドカップでドイツ代表は寂しい結果となり、ヴェルナーも昨季はそれを引きずってしまった雰囲気もあった。ただ、今シーズンの彼は復活を遂げ、さらに成長を見せている。
ブンデスリーガでこれまで21ゴールを決め、チャンピオンズリーグでの準々決勝進出にも貢献。5大リーグで彼よりゴールを決めているのはチーロ・インモービレとロベルト・レヴァンドフスキしかいない。
彼にコンタクトを取っていると言われるのがリヴァプール。ヴェルナー自身もユルゲン・クロップの下でプレーしたいと明かしており、相思相愛の関係でもある。
セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチ(ラツィオ)
2018年の夏には毎日のようにミリンコヴィッチ=サヴィッチの噂が流れていたが、結局ラツィオに残ることとなった。そのあとやや存在感を失ったが、今季は再び素晴らしい活躍を見せている。
このセルビア代表選手をマネージメントしているのは、かつてチェルシーなどでプレーしたFWマテヤ・ケジュマン。報道によれば、代理人はかつて指導を受けたモウリーニョにミリンコヴィッチ=サヴィッチを売り込んでいるという。
『Tuttosport』では、トッテナムは彼を獲得できる可能性があるチームの一つだと伝えられている。ミリンコヴィッチ=サヴィッチの特殊なスタイルは、果たしてプレミアで生きるだろうか。
カリドゥ・クリバリ(ナポリ)
『Corriere dello Sport』は、今夏ナポリから多くの選手が退団することになる…と予想している。アウレリオ・デ・ラウレンティス会長と選手たちが対立しているからだそう。
特に激しく退団を求めているのはドリース・メルテンスとホセ・カジェホンだと言われているものの、カリドゥ・クリバリもそれに次ぐ存在だとも。世界最高クラスのCBである彼も新たなステップを踏むことになるか。
彼に関心を抱いているのは、チアゴ・シウヴァの去就が不透明なPSG、そして守備の補強が急務のマンチェスター・ユナイテッドだとか。