上場計画がようやくスタート 微医が推薦人選任 10億ドル調達して香港でIPO

騰訊(TENCENT)が投資したオンライン診療プラットフォーム微医(WEDOCTOR)が推薦人を選出し、今年下半期に香港で約10億ドルの新規株式公開(IPO)の準備を進めていることが分かった。

中国香港友邦保険集団(AIA GROUP LIMITED)の元エリアCEOである蔡強氏が4月1日、微医集団董事会の副主席兼CFOに選出された。2018年5月、微医は55億ドルの評価額で5億ドルのPro-IPO調達を終えた際に、当年年度末を目処に傘下の微医医療、微医薬品、微医医療保険の3業務全体を香港で上場する計画であると発表。また傘下の微医医療保険業務は単独でA株に上場するとしていたが、同上場計画は遅遅として進んでいない状態だった。現在、微医の業務は、医療保険契約、医療用品、オンライン予約とオフラインのクリニックである。

解説:

新型コロナウイルスの影響を受け、オンライン問診と医薬ECなどのインターネット医療需要が刺激され、関連報告によると2020年中国のオンライン医療市場規模の上げ幅は45%以上に達する見通しである。微医が打ち出した新型肺炎オンライン無料診断プラットフォームは開設1カ月で診察件数は延べ148万人に達している。現在の資本市場とユーザー層のインターネット医療業界に対する理解と認識はより深くより広いものとなっていることが分かる。多くの好材料が重なり、微医は資本市場の参入の足取りを加速している。

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