「一緒に元気になる場に」  就労継続支援B型事業所新築 流鏑馬広場の整備も NPO法人 ポニーランド長崎

利用者と共に整備した流鏑馬広場=長崎市田中町

 障害者向けの就労継続支援B型事業所を運営しているNPO法人「ポニーランド長崎」は施設の老朽化に伴い、長崎市田中町に新しい事業所を整備した。これまで取り組んできた療育乗馬を発展させ、流鏑馬(やぶさめ)広場も初めて整備。犬塚博二理事長は「弱い立場の人たちの救いの場となり、一緒に元気になる場となれば」と願いを込める。
 ポニーランド長崎は、放課後等デイサービスなどの障害福祉事業所を五つ運営。B型事業所では養鶏やペット霊園の運営、農作業などを通し、自立支援事業を展開している。現在の事業所がプレハブで30年以上経過しており、今回近隣の土地を取得して新築した。
 木造2階建てで、延べ床面積約400平方メートル。訓練作業室やレクリエーション室のほか、精神疾患を抱える利用者も多いため、個室も配置している。
 同事業所では、サラブレッドやポニーなど5頭の馬を飼育。乗馬を通し、障害のある子どもの療育にも取り組んできた。馬の迫力やスピード感も日頃から味わってもらえるようにと、馬が直線で180メートル走れる流鏑馬広場を近くの山中に新設。利用者と共にやぶ地から整備した。
 利用者向けの内覧会は10~12日(午前10時~午後5時)まで実施。こけら落としとして、流鏑馬の披露と子どもの体験乗馬も今後予定している。問い合わせは犬塚理事長(電090.3665.3314)。

新築された「ポニーランド長崎」=長崎市田中町

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