障害者用教習車を貸与 免許取得後押し あたご自動車学校に長崎県

新しい障害者用教習車の鍵を桑宮課長(右)から受け取る松本校長=長崎市、あたご自動車学校

 長崎県はこのほど、長崎市星取1丁目のあたご自動車学校(松本猛校長)に、新しい障害者用教習車を貸与した。2002年に貸与した車両の老朽化に伴う更新で、身体障害者の免許取得を後押しする。
 一般の教習車に福祉装備を装着。握力が弱い人、半身が不自由な人も片手でハンドル操作ができる旋回ノブや、足が不自由な人が左手でアクセルとブレーキの操作をするための装置などが付いている。
 この日は県障害福祉課の桑宮直彦課長と松本校長らが、身体障害者の自動車免許取得状況などについて意見交換した。
 同校では40年以上前から年間2、3人が取得しているとし、松本校長は「今後も障害がある方の免許取得をスタッフ全員で応援したい」と話した。車両は高齢者の講習にも活用する。

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