おぎやはぎ・小木激怒!「詐欺師らは今、専門家会議やってるよ!」 “コロナ詐欺”相談が1万人突破!「高齢者狙いの強盗犯」「子供狙いの不審者」も!

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安倍首相が4月7日に緊急事態宣言を発令しました。

対象地域はコロナ被害が広がっている1都6県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県)です。

テレビ各局の報道番組やワイドショーは“緊急事態宣言一色”となりましたが、そんななか、4月8日生放送の『バイキング』(フジテレビ系)で、おぎやはぎの小木博明が激怒する一幕がありました。

『バイキング』では、緊急事態宣言を受けた東京都の小池都知事の会見の様子も流れ、経済の自粛に伴う具体的な補償についても言及しました。

しかし、その補償の手続きが複雑で、「誰がどれだけ現金支給されるのか」が不透明です。MCの坂上忍がこの補償について「どう思う?」と、出演者の小木に話を振りました。

すると、いつもは冷静な小木がテンションを上げて、こう言い放ちました。

「これ絶対、詐欺の専門家会議をやってますよ! 昨日からずっと…会議やってますよ!」

つまり、現金支給の条件や手続きの複雑さを利用して、プロの詐欺なら絶対に現金支給を「不正取得」するはずだというわけです。

「専門家会議」が実際に行われているかどうかはともかく、コロナ関連の「詐欺」が増加していることは事実です。

同日の4月8日付で、共同通信が『コロナ詐欺相談が1万件突破』と報じました。

<全国の消費生活センターに寄せられた新型コロナウイルスに便乗した詐欺などの相談が1万件を突破したことが8日、国民生活センターへの取材で分かった。「補助金が出る」と現金をだまし取ろうとする電話のほか、外出自粛の高齢者らを狙う「訪問盗」、「検査する」と子どもに近づく不審者の事件も相次ぐ。不安につけ込む手口はさらに増加する恐れがあり、警察や関係機関は警戒を強めている。

「コロナ関連で補助金が出る。カードと印鑑を用意して」。警視庁によると、東京都葛飾区で3月下旬、80代の男性宅に女の声で電話があった。他に「検査キットを送った」といった電話も確認されている。>

自粛を迫られて経済的にも困窮しているところへ、「補助金が出る」という詐欺に引っかかる人を誰が責められるでしょうか。

また、家に引きこもっている高齢者の家を狙って堂々と訪問する「強盗犯」や、医療従事者など不要不急でない仕事のために、子供が留守番せざるをえない家に侵入する「不審者」など、卑劣極まりない犯罪者をどう防げばいいのでしょうか。

たしかに、健康面の恐怖や経済的な困窮にさらされている今、視聴者が求める情報は「目の前の生活がどうなるのか?」です。

しかし、各番組の報道が「視聴者目線」に集中するなか、ある意味「犯罪者目線」で、激怒しながら叫んだ小木の「詐欺専門家会議」発言は“ボケ”ではなく、非常に大事な“ツッコミ”だったはずです。

当たり前ですが、世の中は善人ばかりではありません。

こんな緊急時だからこそ、“悪人の目線”に立って、多面的に物事を判断することが求められています。(文◎編集部)

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