新型コロナ、日南新たに4人確認 感染男性の妻と子

 県は8日、いずれも日南市の10代の男女3人と母親の30代自営業女性の計4人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。4人は7日に感染が確認された50代自営業男性の妻と子ども。4人の容体は安定しており、同市の感染症指定医療機関に入院している。県内の感染確認は計16人となった。
 県によると、10代の3人はいずれも同市内の学校に通う女性1人と男性2人。この3人と母親、自営業男性は3月27~29日、福岡市に滞在し同29日に自家用車で自宅に戻った。
 妻と10代の男性2人は4月1日、37.2度以上の発熱の症状が出たが、いずれも発熱以外に味覚障害や嗅覚障害などの症状は出ておらず、2日以降は発熱も治まっている。10代女性は8日までに症状は出ていない。
 妻は3月29日の帰宅後、スーパーに数回外出したが、短時間の外出でマスクを着用していたことから、県は家族以外の濃厚接触者はいないとみている。子ども3人は帰宅後、外出していないという。県は4人を自営業男性との濃厚接触者とみて8日にPCR検査を実施し、同日陽性が判明した。
 県南地域の感染症指定医療機関は1カ所で病床は4床。この家族5人の感染が確認され、病床数を上回ったため、感染者と他の患者が接触しないよう同医療機関内のエリアを区分けし、新たに1床確保した。県は「同一の病院内で病床を増やしても問題ない」と説明している。今後、新たに感染者が確認された場合は、近隣地域の感染症指定医療機関で対応する方針。
 県教委は、自営業男性を含む5人全員が家族以外との接触がないと判断し、県内全域の県立学校で休校などの措置を取る予定はないとしている。

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