小田急電鉄は、朝のラッシュ時間帯に相模大野─下北沢間を走行する各列車の混雑状況をホームページ上で公表した。分散乗車を促すため、昨秋の調査を基におおよその目安としてまとめた。同社は「新型コロナウイルスの感染防止にも役立ててほしい」としている。
午前6~8時台を中心に同区間を走行する列車について、時刻表形式で掲載。混雑具合によって色分け表記することで、どの停車駅から各列車が混み合うのかが一目で把握できる。
最も混雑が目立つのは停車駅の少ない快速急行で、同社は「先頭車両付近に混雑が集中するので、後ろ寄りの車両の利用を」と求めた。また、都心に近づくにつれ混雑が激しくなることから、東京近郊の移動には比較的すいている各駅停車の利用も呼び掛けている。
混雑状況の公表は、複々線化の効果を測定した昨年3月と、時差出勤を促す「時差ビズ」が行われた昨夏に続き3回目。今年3月のダイヤ改正も踏まえ、人の流れが変わる新年度を前に公表した。公表は5月末までで、情報は更新されない。