【新型コロナ】小田原・松原神社 5月例大祭の神輿は中止 感染防止で

小田原・松原神社例大祭の神輿(2018年の様子)

 東海道・小田原宿の総鎮守として知られる松原神社(神奈川県小田原市本町)で毎年5月に行われる例大祭の目玉となる神輿(みこし)渡御が中止されることが8日、分かった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた判断で、中止は現在の日程となった昭和50年代以降初めて。祭礼は実施される。

 例大祭は毎年5月3~5日に行われ、神輿渡御は4、5日に実施される。同神社は「接近しないと神輿は担げない。感染防止のためには仕方がない」としている。今月5日に氏子総代が集まった場で中止を提案し、了承されたという。

 同神社の創建年代は不明で、一説には久安年間(1145~51年)ともいわれる。戦国期には小田原北条氏の崇敬を受け、江戸期も歴代藩主が保護した。例大祭の神輿渡御は1841年成立の新編相模国風土記稿にある記述が最古とされる。

 小田原では、5月3日に予定されていた「小田原北條五代祭り」も中止が決まっている。

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