自慢の逸品自宅で 持ち帰りメニュー共同発信 小田原などの飲食店60店が参加

 新型コロナウイルスの感染拡大で売り上げ減少に悩む神奈川県小田原市などの飲食店が、「おだわらテイクアウト大作戦」を展開している。約60店が持ち帰りメニューを共同発信する取り組みで、実行委員会は「外出自粛が続く中、自宅で各店自慢のメニューを味わってほしい」と新たな自宅での過ごし方を提案する。

 ウイルス禍で各店の売り上げは激減している。小田原駅東口で居酒屋「彩酒亭 洞(ほら)」を経営する実行委員長の二見洋一さんは「どこも売り上げは半分以下に減っているが、うちは7割減」と吐露。苦境を打破しようと、自宅でも楽しめるテークアウトメニューを用意、参加店を増やしてイベント化した。同駅周辺や早川、鴨宮、国府津地区などのほか、大井、湯河原町の飲食店も参加、計約60店に広がった。

 参加店は焼き鳥、イタリアン、そば、干物、天ぷら、すしなどさまざま。価格帯は600~800円で、二見さんは「スーパーより少し高いがプロの味。複数の店の味を楽しんだり、訪れたことのない店のメニューを試したりしてほしい」と呼び掛ける。

 イベントは30日まで。緊急事態宣言が出たが、当面は予定通り行う。参加店は同大作戦のホームページで紹介している。問い合わせは、ハルネ小田原・街かど案内所電話0465(23)1150。実行委は13日まで参加店も募集中。希望店は二見さん電話090(7016)7002に。

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