外出自粛も、自宅で〝旬〟楽しんで 店頭にタケノコ並ぶ

タケノコの売り場で品定めするマスク姿の客=横浜市南区

 「いまが一番、柔らかくていい頃だよ」─。春の食卓を彩るタケノコが町中の青果店の売り場に活気を運んでいる。横浜橋通商店街の青果店「八百耕」(横浜市南区)では売り込みの声が上がる。

 新型コロナウイルス禍で緊急事態宣言も出されるなど不安が覆うが、「自由に外出できない分、自宅で旬の食材を味わいたいと思う人も多いのでしょう。あく抜きなど手間のかかる食材ですが、よく売れていますよ」と店員は言う。

 同店では3月に熊本産から入荷を始め、現在は福岡産がメイン。産地は徐々に北上していき、静岡産が出回る5月下旬までタケノコ売り場を設ける。おすすめの食べ方を尋ねると「やっぱり煮物でしょう」とすぐに返ってきた。

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