長征3Bロケット打ち上げ失敗。インドネシアの次世代通信衛星を搭載

中国の新華社通信は、4月9日に実施された長征3Bロケットの打ち上げが失敗に終わったことを報じています。中国のロケット打ち上げ失敗は、3月17日の長征7Aロケットの失敗に続き今年に入って2回目となりました。

長征3Bロケットは、インドネシア企業が開発した次世代通信衛星「Nusantara-2(PalaPa-N1)」を搭載し、現地時間9日の午後7時46分に中国四川省南西部の西昌衛星発射センターから打ち上げられました。順調に飛行していた様に思えたものの3段目に不具合が生じたことが失敗の原因であるとの見解が発表されています。

また、同時間帯に撮影されTwitterに投稿された動画では、グアムの夜空を破片が飛び散りながら落下していく物体を捉えています。

#UPDATE: #GuamHomeland and federal authorities monitoring reports of “unidentified object” seen falling from the sky @PostGuampic.twitter.com/3u69abhNu4

— Nick Delgado (@Mr_NixNetwork) April 9, 2020

なお、今回の打ち上げ失敗により、2020年後半に打ち上げが予定されていた中国の通信衛星「Apstar-6D」に影響を与える可能性があります。

Image: Nick Delgado(@Mr_NixNetwork)
Source: 新華社通信 / Space.com / SpaceNews

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