V6長野、ロザン宇治原の“思い出の味”とは?「水野真紀の魔法のレストラン」20年目突入

MBSで放送中のグルメ情報バラエティー「水野真紀の魔法のレストラン」(水曜午後7:00、関西ローカル)が、この4月から20年目に突入。レギュラー出演する水野真紀、V6・長野博、お笑いコンビ・ロザン(宇治原史規、菅広文)、河田直也アナウンサーがコメントを発表した。

20年目を迎え、水野は「最初番組プロデューサーから「(干支の1周の)12年頑張りたい」と言われていたが、それがいまや1.5周を越えての20年目なので、ただただ驚いています。番組名が『水野真紀の魔法のレストラン』と自分の名前を冠にいただいていますが、スタッフの努力によってどんどん内容が変わりながら続いてきたので、みんなの努力があっての20年目だと思います」とスタッフや共演者に感謝を述べ、番組人気の秘訣については「食は、衣・食・住の一つで『命を支える根源的なもの』であると同時に、『ファッション』でもある、その二つの楽しみ方があると思っています。そういった意味でこの番組はその時々のトレンド、例えばデフレの時は300円を切るお弁当を特集してみたり、世の流れを見て海外ロケに行ったりして、ファッション的なところと、栄養価など理にかなったおいしさなどを追及している、この二つの柱がこの番組の面白さかなと感じています」と語った。

また、心に残る場面については、志村けんさんがゲスト出演した初回の放送を挙げ、「番組当初のセットが、バーカウンターなどもある、今までにない斬新なセットで、その関係で番組が始まったばかりで慣れないということもあり、すごく収録が押して夜の0時を回ってしまったんです。それでも志村さんは、落ち着いた感じで怒る様子もなく付き合ってくれたことを、とても覚えています。あれだけのベテランの方が…。一般の方がコントとかで見る志村さんとは、また違う志村さんがそこにいました。あの大変だった収録初日は忘れられません」と回顧した。

今年で8年目の出演となる長野は「20年ってすごいですね。これだけ続く番組って、歴史にも残りますしね。当初の目標の12年でもすごいのに。そんな番組に関わらせていただき、ありがたいし楽しいです。なんか本当にこの番組は歴史を感じますし、内容も濃い。食って生きることと切っても切れない関係で、食べないと生きていけない。そんな食事を、外食ばかりの人もいれば、ほとんど家で食べる人も。そんなさまざまな人の食に対するニーズをカバーして、高級な店から庶民的な店まで、またそれだけではなく、おいしい料理の作り方まで、あらゆる食の要素を情報発信しているこの番組はすごいと思います」と、長寿番組として愛される番組の魅力を伝えた。

ロザン・菅は「また最近も視聴率が上がってきているみたいなんすけども。完全にロザンのおかげなんですかね。どう考えても、客観的に見ても…」と冗談交じりに語ると、宇治原が「違う違う! これ文字に起こしたら記者さんにどう映るねん! ニュアンス伝わらへんやろ!」とすぐさまツッコんだ。菅は「文字に起こすこと考えて答えるとしたら…真紀さんの人柄ですかね(笑)。『マホレス』は、時代を反映する料理番組になってるんじゃないかなと思いますね。今の時代にマッチしているからこそ、こうやって長続きしているんじゃないですかね」と真面目に話し、宇治原も「本当に入りやすいチェーン店から大御所の先生方がお料理を作ったりという、幅の広さという意味では、グルメを取り扱っている番組の中でもちょっと特殊というか異彩を放っていると思います。誰でも見られるというのは、そういうところかなと」とコメント。続けて「あと、ほかの番組では見られないというところで言うと、『宇治原が菅にクイズで負ける』ことがある。これはなかなかない」と明かすと、菅も「ないよな。(この番組は)出ちゃうからな、ホンマの実力というか、知識じゃなくて知恵が」と自画自賛し、笑いを誘った。

そんなロザンの2人に感謝しているという水野は、「私、普段からちょっとお財布を締めるとこがあるんです。割と人に対してはお金を払うんだけど、自分や家族に対しては『これ以上のぜいたくはいらないでしょ」と“締まり屋さん”なところがある。その部分をうまいこと(菅ちゃんに)掘り起こされました(笑)。『賢く見せるのはうまい』みたいだけど、実はとてもバカなんです(笑)。ちょっと頭が切れるようなイメージを周りの皆さんが持ってくれるみたいだけど、本当は数字にも弱いし、全然なんですよ。そんな私のバカなポイントを(菅ちゃんが)ちゃんと見抜いてツッコんでくれているのが『おー、いいね!』と思います。みんながアンタッチャブルに思っているところを、ガッツリ触ってくれたんです」とその理由を告白。

河田アナも「女優の水野真紀さんがこんなイジられる番組ってないと思うんですね。しかもそれを真紀さん自身が楽しんでいる、そして菅ちゃんが『お得好きキャラ』という新しいキャラに変えるという、この番組でしか見られないメンバーの皆さんの活躍というのがあると思うので、引き続き視聴者の皆さまにお楽しみいただければと思います」と呼びかけた。

そして、これまでに番組で食べた「最高の一皿」「すごかったお店は?」という話題では、長野が「レギュラーになってすぐに行ったインドロケで、元々宮殿で働いていた方がオールドデリーで安くカレーを提供する店をやっていて、そこで食べたキーマカレーの味が、おいしかった。その後それを超えるものがないです。ホントに裏路地でやっていて、屋根だけの壁もないオープンな普通の店なんですけど、衝撃でした。肉はしっとりしていて、香辛料もすごくて。超えないですね」と振り返る。

宇治原は、長野と共にロケに行ったうどん店での出来事を挙げ、「僕はカレーもうどんも好きで、そこのカレーうどんがめちゃくちゃおいしいと思ったんです。けど、この店の主人は元々冷やうどんを食べてほしくて、長野くんは冷やうどん、僕はカレーうどんを食べました。合間にお互いのうどんを交換して食べてみたが、僕は正直カレーうどんの方がおいしいと感じました。で、長野くんに『次もう1回来た時に、どっち頼みます?』って聞いたら、長野くんは『冷やうどんを頼みます』と。それを聞いた時に、『こんな人と一緒に番組やらしてもらっていていいのかな』『この感覚に俺ついていけるかな』と不安になりました(笑)。あのカレーうどんは僕の中で最高においしかったけど、ご主人が『これを出したい』と言っているうどんの方がおいしいと感じる長野くんのその感覚。カレーうどんのおいしさと長野くんのすごさを両方感じられた1日でした」とエピソードを披露。長野は「僕も今このエピソードを聞いて、こんな人と一緒にやっていけるのかな、と感じました」と笑った。

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