各球団の次の永久欠番は? MLB公式サイトが特集

永久欠番は、選手や監督がチームから受ける最高の栄誉である。そのチームで見事な活躍を見せたり、素晴らしい功績を残した選手や監督に敬意を表して制定されるケースが多い。現在、メジャーリーグでは、全球団共通の永久欠番となっているジャッキー・ロビンソンの「42」のほか、30球団合計で180以上の永久欠番があり、なかには複数の球団で永久欠番の栄誉を受けた選手や監督もいる。メジャーリーグ公式サイトでは、各球団の次の永久欠番を予想する特集記事を公開。各球団の番記者が次の永久欠番の候補を選出した。

日本人選手で唯一名前が挙がったのは、マリナーズのイチローだ。マリナーズの「51」は、殿堂入り左腕のランディ・ジョンソンの背番号でもあり、「51」がマリナーズの次の永久欠番となることはほぼ確実。問題は、先にジョンソンの「51」だけを永久欠番としてしまうのか、イチローが殿堂入りするまで待って2人同時に永久欠番とするのか、という点だけだ。イチローが残した数々の功績をたたえ、イチローが殿堂入りした時点でジョンソンとともに「51」を永久欠番とする可能性が高そうだ。

30球団のなかで永久欠番が最も多く、1ケタの背番号が全て永久欠番となっているヤンキースからは、昨季限りで現役を引退したCC・サバシアの「52」が選ばれた。2009年にヤンキースへ加わったサバシアは、新ヤンキー・スタジアムが開場したこの年、エースとしてワールドシリーズ制覇に貢献。在籍した11年間で134勝をマークした。

現役選手からはヤディアー・モリーナ(カージナルス)の「4」とクレイトン・カーショウ(ドジャース)の「22」をピックアップしたい。カージナルスは、これまでに選手10人、監督2人、オーナー1人、ブロードキャスター1人に永久欠番を与えているが、将来の殿堂入りが有力視されるモリーナも永久欠番の栄誉に値する存在だろう。カーショウも、これまでのキャリアを考えれば永久欠番となることは確実だが、ドジャースの「次の」永久欠番とはならないかもしれない。スティーブ・ガービーやギル・ホッジスといった名選手がベテランズ委員会の選考によって殿堂入りを決める可能性があるからだ。

なお、各球団の番記者が選出した「次の永久欠番の候補」は以下の通りとなっている。

アメリカン・リーグ東部地区
オリオールズ:マイク・ムシーナ「35」、ハロルド・ベインズ「3」
レッドソックス:ロジャー・クレメンス「21」、ドワイト・エバンス「24」
ヤンキース:CC・サバシア「52」
レイズ:ベン・ゾブリスト「18」、エバン・ロンゴリア「3」
ブルージェイズ:ホゼ・バティースタ「19」

アメリカン・リーグ中部地区
ホワイトソックス:オジー・ギーエン「13」、ホゼ・アブレイユ「79」
インディアンス:オマー・ビスケル「13」
タイガース:ジム・リーランド「10」、ジャスティン・バーランダー「35」、ミゲル・カブレラ「24」
ロイヤルズ:ネッド・ヨスト「3」
ツインズ:ジョー・ネイサン「36」、トリー・ハンター「48」

アメリカン・リーグ西部地区
アストロズ:ホゼ・アルトゥーベ「27」
エンゼルス:ブラディミール・ゲレーロ「27」、マイク・トラウト「27」
アスレチックス:バイダ・ブルー「35」
マリナーズ:ランディ・ジョンソン「51」、イチロー「51」
レンジャーズ:エルビス・アンドルース「1」

ナショナル・リーグ東部地区
ブレーブス:アンドリュー・ジョーンズ「25」、フレディ・フリーマン「5」
マーリンズ:JJ・ブレデイ「51」
メッツ:デービッド・ライト「5」
フィリーズ:ディック・アレン「15」
ナショナルズ:ライアン・ジマーマン「11」

ナショナル・リーグ中部地区
カブス:リー・スミス「46」
レッズ:ジョーイ・ボットー「19」
ブリュワーズ:クリスチャン・イェリッチ「22」
パイレーツ:チャック・タナー「7」
カージナルス:ヤディアー・モリーナ「4」

ナショナル・リーグ西部地区
ダイヤモンドバックス:カート・シリング「38」、ポール・ゴールドシュミット「44」
ロッキーズ:ノーラン・アレナード「28」、ドン・ベイラー「25」
ドジャース:クレイトン・カーショウ「22」
パドレス:マニー・マチャド「13」、フェルナンド・タティスJr.「23」
ジャイアンツ:ブルース・ボウチー「15」

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