五島日本語学校 開校 ベトナム人留学生16人入学

入学式を終え、スーツや民族衣装アオザイ姿で記念写真に臨む留学生ら=五島日本語学校

 ベトナム人留学生が通う五島市坂の上1丁目の五島日本語学校(吉濱洋典校長)で10日、開校式と入学式があり、第1期生16人が新たな一歩を踏み出した。日本語や文化を2年間学ぶ。新型コロナウイルス感染症の収束後は、地域住民との交流やイベントへの参加を楽しみにしている。
 同校は学校法人九州総合学院(熊本県)が運営。日本語教諭5人や、生活指導と通訳担当のベトナム人など、計10人の職員が指導に当たる。13日から1日4こまの授業が始まる。
 留学生は10~20代の女性10人と男性6人。先月下旬に来島後、新型コロナ対策で2週間の外出を控え寮で過ごした。健康診断などを受け、体調は良好という。
 感染症対策のため、式典は非公開で実施。同法人理事長や五島市長はビデオ映像で祝辞を寄せた。式の終了後、取材に応じた女子学生のボ・ティ・チュック・クインさん(27)は「日本語の勉強が楽しみ。好きな生け花も体験してみたい。日本の大学に進学して農業を学び、ベトナムで農業をしたい」と抱負を語った。

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