4/11・18再放送の『野ブタ。をプロデュース』ってどんなドラマ?

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Sexy Zoneの中島健人とKing & Princeの平野紫耀がダブル主演を務める日テレ系新土曜ドラマ『未満警察ミッドナイトランナー』のスタートの延期が決まり、15年前に放送された大人気ドラマ『野ブタ。をプロデュース』の特別編が4月11日(土)、18日(土)22時から、2週にわたり放送される。

 多くの人に愛され語り継がれている伝説のドラマで、中島健人も同ドラマの主題歌、『修二と彰』の『青春アミーゴ』がなかったらジャニーズに入っていなかったかもしれないと語る人生を変えたドラマでもある。

 再放送が発表されるなり「懐かしい」「大好きだった思い出のドラマ」「再放送嬉しい」という喜びの声が相次いだ『野ブタ。をプロデュース』とはどんな作品なのか、見どころを紹介する。

 魅力的な俳優陣とスタッフが作り上げた青春ドラマの最高峰

 『野ブタ。をプロデュース』は、2005年10月から12月、土曜夜9時から放送された。主演の桐谷修二役はKAT-TUNとしてCDデビューする前の、19歳の亀梨和也。主役に準ずる重要な役割で作品にピリリとしたスパイスを与える草野彰役が、特別出演の山下智久。二人は、以来アイドルとして第一線を走り続け、2017年にはドラマ『ボク、運命の人です(日テレ系)』で共演、『亀と山P』として『背中越しのチャンス』をリリース。そして、今年『修二と彰15周年』で再び『亀と山P』としてユニット活動を展開している、何度も運命的に巡り合うゴールデンコンビだ。

 さらに、芸能界引退が惜しまれる堀北真希、朝ドラに出演するなど国民的女優になった戸田恵梨香、二人の初々しさ、可愛らしさも作品につまっており、まさに『尊い』。そして、同年『雨上がりの夜空』をリリースし、2009年に亡くなった忌野清志郎も本屋の店主役で出演している。また、修二の弟・浩二役はHey!Say!JUMPのメンバーで俳優としても活躍する中島裕翔、当時12歳。今輝いている人の原点、原石の姿と、過去に貴重な足跡を残した人のリアルな存在感に、この作品で会えることも貴重だ。

 原作は白岩玄、脚本は『セクシーボイスアンドロボ』『富士ファミリー』などの脚本を手掛けた脚本家で小説家の木皿泉、プロデュースは『マイボスマイヒーロー』『W10』『妖怪人間ベム』『ブラック校則』といった素晴らしい作品を手掛けてきた河野英裕ら。

 ドラマは俳優陣の人気のみならず、内容が高く評価され、ザ・テレビジョン主催の第47回ドラマアカデミー賞で、最優秀作品賞、脚本賞(木皿泉)、主演男優賞(亀梨和也)、助演女優賞(堀北真希)など6部門で賞を受賞した。

 皆が孤独と不安、傷を抱え戦う姿が切ない

 『野ブタ。をプロデュース』は、屋上で歯を磨く修二(亀梨和也)のシーンから始まる。修二は頭がよく愛想がよく、みんなから好かれる隅田川高校2年B組の人気者。けれども、修二の心の中はさめていて「人生はゲーム、マジになった方が負け。うまく立ち回っていいポジションを確保していれば傷つかずにゴールまで行ける」と考えている。人気者の修二、完璧な自分を演じて楽しい学園生活を送りながらも、素の自分は虚無感でいっぱいだ。

 そんな修二が唯一扱いにくく天敵と感じているのが、同じクラスの変わり者、草野彰(山下智久)。将来は社長の座を約束されているお金持ちのジュニアで、高校までは自由に過ごせと親に言われたが、青春がわからない、自分がわからない、何をしたいのかわからない。何故か修二を親友と思いこみしつこくからむため、修二はうっとうしく感じている。

 そんなある日、修二と彰のクラスにやってきた転校生が小谷信子(堀北真希)だ。長い無造作な髪で顔を隠し、陰気で無口、趣味も夢もないと答える信子は、クラスのワルい女子グループから「きもい」と言われ、いじめの対象になる。 実は、修二は毎日通学のときにタッチするのを自分のミッションとしていた柳の木があり、そこで信子に会っていたこともあり、なんとなく気になる存在になった。ワルグループのいじめはどんどんエスカレートしていき、修二と彰は信子を人気者に変えるプロデュースを始めた。

 「何も変えることはできない、いじめられるのも馴れた、人を信じてもみじめになるだけ」と心を閉ざす信子(野ブタ。)がどう心を開くのか。またゲーム感覚でプロデュースを始めた修二の心がどう変わっていくか、切なさ、苦しさ、孤独を演じたら天下一品と言われる亀梨の演技も大きな見どころとなっている。

 「野ブタパワー注入」などが流行語に

 『野ブタ。をプロデュース』はシリアスで心に傷や闇を抱える修二と彰、信子とマリ子に気持ちを寄せると切ない一方、笑いもあちこちにちりばめられている。人の寂しさ、孤独、優しさ、強さ、様々なことを教えてくれる。脚本家の木皿泉は、2019年のダヴィンチで亀梨と対談、「描いているうちに、人の寂しさがテーマになったのは、修二役の亀梨さんが引き出してくれたから」と語っている。

「野ブタパワー注入!」や、亀梨の思いつきから「バイバイセコウ」「今日月火水木金、どぉー」といった流行語も生まれた。キャサリン役の夏木マリ、本屋の店主の忌野清志郎という独特の個性を確立している大人のカッコよさには脱帽する。

当時を懐かしく思う人も、作品を知らない十代の人にも見てほしい、記録にも記憶にも残るドラマだ。また、番組内では中島健人と平野紫耀からメッセージを含む「未満警察」の特別編PRも放送される。

〈ライター/佐藤ジェニー〉