「ドライブスルー方式」検討 長崎県内設置予定の感染症外来

 新型コロナウイルスの感染拡大に備えて、長崎県が県内3カ所に設置予定の検査に特化した「感染症外来」について、車に乗ったまま検査を受けられる「ドライブスルー方式」を検討していることが11日、関係者への取材で分かった。
 ドライブスルー方式は韓国や米国なども採用。室内の検査に比べて動線を分ける必要がなく、検査時間を短縮できる。国内では新潟市などが導入しており、車の窓越しに防護服姿の医師らが問診し、検体を採取する。
 関係者によると、感染症外来での検査は一定の症状のある人が対象。予約手続き、設置場所、医師の確保手段、陽性反応が出た人を医療機関や宿泊療養施設に搬送する方策などを詰めている。最初は長崎市内に設置される見通し。
 また、流行ピーク時の本県1日当たりの入院患者は推計で約2600人。県は当面、その3分の1に当たる約870の受け入れベッドの確保を目指しているという。


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