アストンが7回転してボロボロに!? 007に登場した印象的なクルマたち

アストン・マーティン DBS

007 カジノ・ロワイヤルに登場する印象に残ったクルマを一挙紹介!

ということで、今回は6代目ジェームズ・ボンドであるダニエル・クレイグ氏が主演する4作品を振り返ってみたいと思います。

今回は2006年に公開された「カジノ・ロワイヤル」を取り上げますが、ストーリーには目もくれず、登場したクルマを中心にご紹介します!

大迫力の回転劇!? アストン・マーティン DBS V12

アストン・マーティン DBS

今作品のボンドカーは“アストンマーティン DBS V12”。毎回ボンドカーと呼ばれるジェームズ・ボンドがメインで愛用するクルマがあるのですが、今さらボンドカーにフューチャーしても……なので、今回は省略。

簡単に紹介しておくとアストンマーティンのDBS V12というモデルで、映画公開後に市販化されました。

作中ではあまり出番はなく、一番目立つシーンは急ハンドルで横転して“7回転半する”という不遇のボンドカーでしたね。

カジノロワイヤルで初めて運転した“乗用車” フォード モンデオ

今作でボンドが初めて乗用車を運転するシーンで登場したのは2007年にデビューした3代目のフォード モンデオ。

作品の公開は2006年ですからデビュー前ということになりますが、この作品はフォードがタイアップしているために実現したシーンだったのです(ちなみにアストンマーティンも当時フォード傘下)。

007シリーズの十八番! アストン・マーティン DB5

アストン・マーティン DB5

それ以外の車種で一番印象深いのは、やはりアストン・マーティン DB5(1964年式)でしょう。

初期の007作品でボンドカーとして登場して以来、アイコン的な存在として複数回登場している同車ですが、今回もしっかり登場。

元々は敵役の武器商人の愛車でしたが、カジノの勝負に勝ってボンドが手に入れるという流れ。一体、登録とかはどうしているのか? がちょっと気になってしまう部分でもあります。

悪役感満載! ランドローバー ディフェンダー

ランドローバー ディフェンダー 画像はカジノロワイヤルではなくスペクター登場車

黒塗りの高級車はランドローバー ディフェンダー! また冒頭に敵役がウガンダのテロ組織から資金を回収するシーンでは、黒塗りのディフェンダーが3台列をなして登場。

黒塗りの高級車と言えば悪役の愛車としておなじみですが、舞台がウガンダということもあり、無骨なディフェンダーがチョイスされたのかもしれません。連なって走るシーンはなかなかの迫力です!

このディフェンダーが走り去るシーンの対向車として日本製のピックアップトラックが走ってくるのですが、こういったシーンでおなじみのハイラックスではなく、なんともレアな三菱 L200のシングルキャブなのです。

1995年 3代⽬『ストラーダ/L200』

なお、L200は日本ではストラーダと言う名前で販売されましたが、ダブルキャブのみのラインアップでした。

日本車もシレッと登場! レクサス LS400

1990年式 レクサス LS400(XF10型)/国産メーカー合同ブース【オートモービルカウンシル2019】

今作では希少な日本車も! ボンドが監視していた爆弾密造人が逃げ出しアフリカ某国の大使館に逃げ込むシーンで登場する。大使館の車両と思しきフロントに国旗を装着して走る車両があるのですが、これがレクサス LS400(日本名:トヨタ 初代セルシオ)でした。

[トヨタ 新型カローラ 記者発表会(2019年9月17日火曜日)/会場:MEGA WEB(東京都江東区)]

他にも逃走中シーンの背景に110系カローラの丸目モデル(カローラWRCと同じ顔)やCD系アコードセダンなども確認でき、今作中では一番日本車率の高いシーンとなっていました。

カーチェイスシーンではザ・アメ車なタンクローリーも登場

暴走タンクローリーストーリーの中盤では、新型大型旅客機にタンクローリーを突っ込ませて爆破しようとするシーンがあります。ここで登場するのが、アメリカのインターナショナル社の4700 T444Eと呼ばれるもの。

日本で見るタンクローリーとは違い、長いボンネットがいかにも“アメリカの働くクルマ”って感じ!

ちなみにこのシーンが撮影された飛行場は、あの「Top Gear」のテストトラックとしても知られるダンスフォールド飛行場です。Top Gearでは日中のシーンがほとんどなので、夜間のシーンでは全くイメージが異なりますね。

まとめ

登場車種中心の007 カジノ・ロワイヤルの紹介となってしまいましたが、これはこれから見る人の楽しみを奪わないための苦肉の策です。登場するクルマだけを紹介したワケでは決してありません!(笑)

もし、これを読んで少しでも気になった人はぜひ本作品を観てみてくださいね。

[筆者:小鮒 康一]

© 株式会社MOTA