「大玉で甘いナシへ」 伊勢原で人工授粉作業がピーク

ピークを迎えている、ナシの授粉作業=伊勢原市伊勢原4丁目(市提供)

 伊勢原市内で、ナシの雌しべに花粉を付ける人工授粉作業がピークを迎えている。

 幸水や豊水など8種を育てるJA湘南果樹部会委員長の和田新一さん(57)は2日から、同市伊勢原4丁目の畑で作業を始めた。先端に付いた鳥の羽根に花粉を噴射する機械「花粉交配機」を使用。雌しべ一つ一つに花粉を付けた。

 8月の収穫を予定しているという和田さんは「気候は悪くないので、今年も大玉で甘いナシを提供できる」と説明。ただ新型コロナウイルスの感染拡大の影響で「対面や出張は難しく、販売方法を検討しなければ」と話した。

 市農業振興課によると、市内では果樹部会に所属する農家52戸が計12.8ヘクタールでナシを栽培している。

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