画像はフジテレビ・公式サイトより
緊急事態宣言を受けて、テレビ各局の報道番組やワイドショーでも変化が起きました。
間隔を置いたMCや出演者数人のみがスタジオに入って、他のゲストなどは自宅からテレワークで参加しています。
そんななか『とくダネ!』(フジテレビ系)のMC・小倉智昭(72)は、「自身がリスクある高齢者」だという理由で、自宅の書斎から番組を進める体制になりました。
<自宅だといつもの怒りが出せないのでは?>
<若者に対する暴言がなくなってしまうかも>
などという声がネットやSNSでも聞こえてきますが、そんな心配(?)はいらなかったようです。
4月10日に放送された『とくダネ!』では、スタジオにゲストとして、ピコ太郎が呼ばれました。
ピコ太郎は2016年にピコ太郎激似の芸人・小坂大魔王プロデュースの下、YouTubeにアップした『PPAP』が1億回以上再生されて世界中で一世を風靡しました。
そして今、その『PPAP』をアレンジして、コロナ感染対策の“手洗いバーション”としてアップした『PPAP2020』が再び、世界で大ウケ中なのです。
オリジナルと変わらず独特の風貌と独特の笑顔、独特のリズムで刻まれた「手洗いバージョン」は、有名無名問わず、マネして動画にアップする人も続出しています。
「厚労省が示した“正しい手洗い方法”をしっかり勉強して作りました」(ピコ太郎)
そう本人が言う通り、指一本一本まで何度もこする“徹底した手洗い方法”をリズムに乗せて実践しています。
実は、正しい手洗い方法は「毎日何回もやるのは疲れる」とも言われており、ついつい手抜きになりがちだという人が多いようです。しかし、この動画が与えた影響は大きかったようです。
<正しい手洗いは毎日やっていると面倒くさいけど、これは楽しく自然にできる>
そんな『PPAP2020』に対して、ネットやSNS上では「神動画」と称賛の声が溢れています。
しかし……『とくダネ!』のスタジオでピコ太郎が『PPAP2020』を披露した直後に、MCの小倉が自宅から放った一言がコレです。
「ピコ太郎君さあ~、柳の下の二匹目のどじょう狙ったの?」
ここで最初の感想がソレ? そう思った視聴者も多かったようです。
<小倉さんは何でもお金目的にしたいのかな?>
<小倉は冗談のつもりでも、誰も笑ってないよ>
<そもそも自分のアレンジなんだから例えも変>
ただ、ピコ太郎はその独特の笑顔を一切崩さず、サラッと返します。
「いえ、広告を抜いてますから、収入には一切なりません」
たとえ、この動画でお金を儲けても何も悪くないはずですが、ピコ太郎は利益さえとっていないことが明らかになりました。
そこで常識ある人間なら感嘆の声を上げたり、尊敬の念を伝えてもいいはずですが、小倉には「無償の行為」が理解できなかったのか、一瞬ムスッとした表情でさらにこう言い放ちます。
「でもさあ、石鹸を使わないと意味ないんじゃないの?」
ここまでくると“難癖”に近いものがあります。
しかしそれでもピコ太郎は笑顔を変えずに、この動画をアップした目的をこう言います。
「ただ笑ってくれれば…手を洗って、笑ってくれればそれでいいんです」
さすがに、そこまで言われると小倉も観念したのか、「これはいいでしょ~」「アメリカ大統領の前でやってもいいかも」などと自分がプロデュースの一環を担っているかのようなポジショントークに移りました。
<スタジオにいないから心配したけど老害ぶりは健在だった>
視聴者の中には、高齢者の小倉さんを心配している声も上がっていましたが、自宅からでも変わらない“小倉節”を聞いて安心したようです。
<自宅にいても小倉さんの頭の中身と見た目は変わらない…>
この『とくダネ!』を機にワイドショーでは、MCでさえもテレワークでもいけることを証明できたのかもしれません。(文◎編集部)