休校で需要激減、豆腐製造の(有)トキワサンコウ(静岡)が破産

 (有)トキワサンコウ(TSR企業コード:450132722、法人番号:6080402005476、浜松市東区原島町445、設立1999(平成11)年11月、資本金300万円、山口輝子社長)は4月2日、静岡地裁浜松支部より破産開始決定を受けた。破産管財人には江間吉洋弁護士(杉山法律事務所、浜松市中区中央1-8-16、電話053-453-7773)が選任された。
 負債総額は債権者39名に対して8160万円。

 豆腐製造業者。地元の食料品店や市場、学校給食向けなど多くの販路を有し、2010年3月期には売上高約1億5000万円をあげていた。
 しかし、その後は減収基調で推移し、近年は売上高約5000万円にとどまっていた。打開策として宅配弁当の取り扱いも開始したものの、設備移設に伴い2020年2月より宅配弁当の取り扱いを休止していた。
 こうしたなか「新型コロナウイルス」感染防止のため、学校が休校となったことで主力の豆腐の需要が激減。今後の事業継続は不可能と判断し、今回の措置となった。

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