きょうだい2組に感謝状 草原の火を6人で消火 平戸市消防本部

感謝状を受けた2組のきょうだいら=平戸市岩の上町、市消防本部

 平戸市消防本部はこのほど、初期消火に当たった福岡市内のきょうだい2組計6人に消火協力者として感謝状を贈った。
 6人は白石太郎さん(13)、希実さん(10)、あゆみさん(7)、田川哲博さん(13)、理子さん(10)、知佳さん(7)。2組は家族で平戸市内のキャンプ場に滞在していた3月15日、別の来場者が起こそうとした火が風にあおられて草原の草に燃え移り、近くにいた6人がペットボトルやバケツで消し止めた。
 同消防本部の本山繁治消防長は「発生当日は風が強く、初期消火が遅れれば周辺の山林に燃え広がっていた恐れがあった。皆さんの連係と素早い対応のおかげで最小限の被害で済みました」と6人の行動をたたえた。
 代表して感謝状を受け取った太郎さんは「火はひどくなかったので怖くなかった。最初はみんなでお茶などをかけた」、哲博さんは「空になったボトルや近くのバケツで水をかけた」と振り返り、2人は「(感謝状は)うれしい」と話した。

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