4月7日にカナダGPの延期が正式に発表され、4月11日時点でF1の再開は早くとも6月下旬のフランスGP(当初は10戦目に予定)となった。
3月のオーストラリアで開幕戦が中止された時点では、「8戦目のアゼルバイジャンGPから再開されるだろう」と予測していたF1関係者たちだが、そのアゼルバイジャンGPに続いて、続くカナダGPも延期となり、その焦りは日に日に大きくなっているに違いない。
すでにマクラーレン、レーシングポイント、ウイリアムズが従業員の一時帰休あるいは給与カットを発表している。チームスタッフの中には、住宅ローンを抱えている者が少なくなく、将来への不安を抱えながら外出自粛を強いられているからだ。
焦っているのは、チーム関係者だけではない。ドライバーたちも同様だ。というのも、F1のドライバー市場は2021年に向けて今年、大きく動くと思われているからだ。
そして、これはあまり考えたくないが、別の理由でドライバー市場が動く可能性がある。それは、現在の10チームの中から、F1撤退するチームが出てきたときだ。
F1のストーブリーグはいつの時代もF1の風物詩としてある意味、F1ファンたちの楽しみとなっていたが、今年のストーブリーグはいつもとは少し違う重苦しい雰囲気の中で、ゆっくりと歩み出しそうだ。