「現実受け止め一丸に」 湘南、サポーターにパワハラ問題を説明

 チョウ・キジェ監督(50)による選手へのパワーハラスメント行為が疑われているJ1湘南は17日、平塚市内でクラブとサポーターが意見交換する「クラブカンファレンス」を開き、真壁潔会長(57)は約600人のサポーターを前に「目の前の現実を受け止め、ベルマーレ一丸となって調査を受けて結論を出したい」と語った。

 今回のパワハラ疑惑は、Jリーグが7月に匿名の通報を受けたことで発覚。真壁会長はJリーグから調査の通知を受けたことを明らかにしたが、「正式には何の調査か聞いていないので、メディア(の報道)から推察するのみ」とパワハラについての具体的な言及は避けた。

 調査終了までチョウ監督は活動を自粛し、高橋健二コーチ(49)が暫定的に指揮を執ることが決まっているが、真壁会長は「監督を守る意味も含め、クラブ側から練習に来ないでほしいとお願いしている」と説明した。

 質疑応答では、参加した女性から「パワハラのうわさが飛び交って、みんな心配している。(監督が)良くないことをしたのなら謝ればいい」と要望が出され、真壁会長は「ルールを犯したかどうかも調査しないと分からない。僕らが手を出せる状況ではない」などと回答。平塚市の30代の男性サポーターは「調査期間も明らかにされていなし、この状況がいつまで続くのか」と不安そうな表情だった。

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