【新型コロナ】川崎市が感染症対策の動画公開 政府委員・岡部氏らが解説

川崎市が公開を始めた動画。市健康安全研究所の岡部信彦所長は注意点などを市民に呼び掛けた

 新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言を受け、川崎市は「新型コロナウイルス感染症に関する川崎市からのお願い」と題した動画を作成し、ホームページなどで公開を始めた。福田紀彦市長、感染症の専門家で市健康安全研究所の岡部信彦所長、市医師会の岡野敏明会長の3人が行政サービスや医療体制、市民への要請内容などを解説している。

 動画は約14分間で、9日に撮影した。福田市長は市の医療体制について「市内8カ所の医療機関で陽性患者を診ており、病床数と検査体制を同時並行で拡充している」と説明。感染が疑われる人を医療機関につなぐ役割を果たす帰国者・接触者相談センターに市民からの問い合わせが集中している点にも触れ、「一般的な相談はコールセンターを利用してほしい」と呼び掛けた。

 岡野会長は、PCR検査がより円滑に適正に行えるよう、休日診療所を活用した体制の拡充を検討していることを紹介した。

 政府の専門家会議の委員も務める岡部所長は「感染者の8割は軽い症状で済むが、全体数が増えれば重症の人も増える」と指摘。「基本的なことだが、人と人が離れることが大事。在宅での仕事や時差出勤などを心掛けてほしい」と訴えた。

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