COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染拡大防止のために、日本でも外出自粛(自宅待機)要請が出ています。せっかくなので重苦しいムードではなく、有益におうち時間を使いたいですよね。そこでオススメなのが、観ただけでニューヨークを旅した気分になる連続ドラマ『報道バズ〜メディアの嘘を追いかけろ!』。社会問題についても触れられた意義深い作品です。
(c)Hodo Buzz
「嘘のない報道」を訴えかける
主演はニューヨーク在住の女優、本田真穂さん(c)Hodo Buzz
『報道バズ〜メディアの嘘を追いかけろ!』は、ニューヨークのブルックリンを舞台にした短編連続ドラマです。日本から報道の夢を叶えに海を渡った主人公の女性と、ウェブニュースの職場における人々の奮闘を通し、「嘘のない報道とは何か?」がテーマ。
魅力的なニューヨークの街角を紹介しながら、さまざまな社会問題(偏った報道、セクハラや女性蔑視、LGBT、ハーグ条約、2013年のNY市警察による日本人留学生ひき逃げ問題など)について、人々に問いかけます。
撮影地はすべてニューヨーク
ブルックリン、タイムズスクエア、セントラルパークなどの映像を観ながら、旅した気分にもなれる(c)Hodo Buzz
「世界中から人々がいろいろな思いを胸に集まるこの街を舞台に、さまざまなバックグラウンドの日本人が奮闘する姿を描きました。英語が下手でも上手でも、経験があってもなくても、夢中で前へ進もうとする新人記者の姿をぜひ観てください」と語るのは、監督の川出真理さん。自身もニューヨークに住んで、制作活動を行っています。
なぜ「メディアの嘘」を題材として扱ったのでしょうか?
「私もそうだったのですが、日本の中にいたら、なかなか問題の全体像が見えないことってあると思うんです。そういうことを、海を隔てた街を舞台にしたストーリーを通して、いつもと違う視点で見ていただけたらと思いました」(川出さん)
クラウドファンディング使って6年越しで完成
上司役を俳優の松崎悠希さんが演じた(写真中央)(c)Hodo Buzz
このドラマは、小規模で始まったインディープロジェクトのため、制作に6年間かかり、400人以上に協力してもらって完成したそうです。キックスターターを利用し集まった支援金は3万2,679ドル(約350万円)。強い思いがあれば、協力を得て夢を叶えることができるという素晴らしいメッセージも伝えてくれます。
これまで旅行などでニューヨークを訪れたことがあれば、ドラマを観ながら懐かしい気持ちになったり、良い思い出が蘇ってくることでしょう。また社会のしがらみ(女らしさ、男らしさ、日本人らしさなど)や偏った価値観(◯歳になったら結婚など)に疑問を持っている人も、さまざまな価値観の集まる人種の坩堝ニューヨークを舞台にしたこの作品に触れることで、気持ちの引っかかりがほぐれてくるかも!?
「報道バズ」予告編
各話15分程度、全6話で約1時間40分(1,056円)。YouTube、GYAO!ストア、TSUTAYA TVなどプラットフォーム10社で配信中(アメリカでもAmazon Primeでリリース予定)。
公式ウェブサイト
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