コロナで芸能人、劇団員、バンドマンが転職中も「ハローワークに相談に行ったら三密だった」と怖がる声が

転職しようにもハローワークが三密だったとは。

コロナウィルス禍は、ライブや公演、番組収録等の芸能人の仕事を奪っただけでなく、副業にも大きな影響を及ぼしているようです。

「シフトの融通が利く飲食業を副業にしているタレントは少なくありません。緊急事態宣言で飲食業の自粛休業が進行し、副業も失ってしまいました。飲食店を経営していた芸人には、店を閉店してしまったケースもあります」(芸能プロダクション関係者)

本業、副業ともに収入がなくなってしまったタレントの生活は逼迫しています。

「Tシャツ、タオル、バッチ、ステッカー等オリジナルグッズをライブ会場で売っていたミュージシャンや劇団員は、SNSで通販しています。何もなくて生活に困窮した俳優の中には、『今月の滞納。家賃、携帯電話料金、クレジットカード代』などとSNSに投稿してファンからの支援を募っているような人もいます」(劇団関係者)

そして、芸能に見切りをつけて、転職活動に入る人も増えているようです。

「派遣に登録しましたが、現場で失礼な扱いを受けて、ブチ切れて辞めてしまいました。当面俳優の仕事はないし、今更フリーターもシンドいのでハローワークに仕事を探し行ったんです。そしたら、めちゃくちゃ混んでいて、ハローワークが三密じゃないですか? コロナ感染が怖いからネットで仕事を探しています」(俳優)

人気の仕事はデリバリーのようです。

「飲食店自粛でテイクアウトのお店が増えたのでウーバーイーツ、ピザ等のデリバリーチェーンの宅配スタッフ等、テレワークに伴ってバイク便等が急募案件として人気のようです。ハンバーガーチェーンなどの近くに待機して、デリバリーの回数を増やしていて、ウーバーイーツで荒稼ぎしている人も出ています。ただ、ウーバーイーツには、問い合わせが殺到して、パンク状態の地域もあるため、独自に飲食店と提携するデリバリーフリーターも増えています」(音楽制作会社関係者)

配達先でファンに遭遇したり、配達中の姿を目撃されたりすることに抵抗を感じる自意識過剰の芸能人の中には、芸能を廃業して別業界に転じた人もいるようです。

「長髪を切って、建設業に転じました。実家が土建屋だったので、若い頃に重機の免許は取らされたのが活きました。コロナウィルスの影響で外国人労働者が入ってこなくなった人手不足の現場では、すぐにクレーンの操縦を任されました。年齢重ねているから免許保有が重宝されたのは、有難いんですが、操縦経験の乏しい俺は、クレーンをマンションの窓ガラスを割ってしまいヤバいっす」(元ロックバンドギタリスト)

せっかくの才能を活かすステージを奪われ、生活も脅かされるコロナウィルスの脅威。一刻もはやく収束してほしいです。(文◎星野純連)

© TABLO