小米 2019年売上高17.7%増 生態チェーン業務に本腰

小米集団(MI)は2019年第4四半期と年間決算報告を発表し、総売上高は前年比17.7%増、調整後の純利益は同34.8%増だった。そのうち、第4四半期の売上高は同27.1%増となり、市場予測を上回ったことが分かった。

ここ数年、小米は海外市場の開拓を積極的に行なっており、2019年第4四半期の海外収益は46.8%まで伸びている。業務構造では、小米の主業務であるスマホ業務の年間売上高は同7.3%増、全売上高の59.3%を占めた。小米と紅米(REDMI)のダブルブランド戦略が正式にスタートしたことを受け、第4四半期のスマホ出荷台数は反発し同30.5%増となった。このほか、小米は生態チェーン業務を積極的に配置、IoT(モノのインターネット)と生活消費商品業務の売上高は同41.7%増、全売上高での比率も右肩上がりに伸び続けている。

解説:

2019年、世界のスマホ市場は市場ストック競争に入り、小米はダブルブランドと低価格戦略で販売量を持ち直し、5Gスマホ市場の配置を積極的に行っている。5G、AI(人工知能)とIoTの応用シーンは次第に増え続け、同社は生態チェーン業務の発掘を新たな成長点としている。全商品、全プラットフォームのサービス能力を通して顧客価値を創造している。ここ4年間における同社の研究開発費用の年間平均成長率は53%に達した。2020年には投入規模を拡大し、引き続き「5G+AIoT」の配置を推進すると思われる。

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