V長崎15周年<4> 最初の“関門”クリア JFLへ昇格 2008年(九州リーグ)

全国地域サッカーリーグ決勝ラウンドのレノファ山口戦で決勝ゴールを決めたV長崎のMF八戸。JFL昇格に花を添えた=2008年11月30日、沖縄県石垣市の石垣島サッカーパークあかんま

 九州リーグはFW福嶋洋(現福岡大助教)が通算26ゴールで得点王、チームとしても1試合平均で4点以上を挙げるなど抜きんでた攻撃力を発揮して2位。続く全国地域リーグ決勝大会は、1次ラウンドを3連勝で突破すると、決勝ラウンドも2勝1敗と勝ち越して2位で日本フットボールリーグ(JFL)昇格を決めた。クラブ創設から4年目。目標のJリーグ入りへ、まずは最初の関門をクリアした。
 この年はJFLからJ2に3チームが昇格すると見込まれていたため、JFLへの昇格枠も「3」。チャンスの年だった。
 決勝ラウンドに進んだ4チーム中3位以内に入ればJFL切符を手にするという状況の中、初戦のホンダロック(宮崎)戦を5-0で快勝。続く町田ゼルビア(東京)戦は0-0からPK負けしたが、他チームの結果により、この時点で3位以内が確定した。
 最終戦のレノファ山口戦は、スコアレスの後半25分に投入されたMF八戸寿憲(現長崎総合科学大監督)が決勝ゴール。前身の有明SC時代からチームを支えるベテランが“魅せた”記憶に残るゴールだった。


© 株式会社長崎新聞社