球団史上最高の三塁手は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施している。捕手、一塁手、二塁手に続く第4弾として、各球団の番記者が球団史上最高の三塁手を決定するファン投票をTwitterで実施中(それぞれの番記者のツイートから投票可能)。ファン投票の結果とは別に、それぞれの番記者が球団の歴代三塁手のなかからトップ5を選出して紹介している。

アメリカン・リーグ東部地区

オリオールズ
【1位】ブルックス・ロビンソン(1955-77)
ゴールドグラブ賞16度受賞は野手史上最多。有資格初年度の1983年にアメリカ野球殿堂入りを決めた名三塁手。
【2位】マニー・マチャド(2012-18)
【3位】メルビン・モーラ(2000-09)
【4位】ダグ・デシンセイ(1973-81)
【5位】トニー・バティースタ(2001-03)

レッドソックス
【1位】ウェイド・ボッグス(1982-92)
通算5度の首位打者はいずれもレッドソックス時代。WAR71.9(Baseball-Reference版)は野手として球団史上3位の数字。
【2位】ジミー・コリンズ(1901-07)
【3位】フランク・マルゾーン(1955-65)
【4位】ラリー・ガードナー(1908-17)
【5位】マイク・ローウェル(2006-10)

ヤンキース
【1位】アレックス・ロドリゲス(2004-16)
在籍期間の得点、安打、二塁打、本塁打、打点、四球、長打率、OPSはいずれも三塁手として球団史上1位の数字。
【2位】グレイグ・ネトルズ(1973-83)
【3位】レッド・ロルフ(1931-42)
【4位】クリート・ボイヤー(1959-66)
【5位】スコット・ブローシャス(1998-2001)

レイズ
【1位】エバン・ロンゴリア(2008-17)
在籍期間の打数、二塁打、本塁打、得点、打点、四球、塁打、出場試合数はいずれも球団史上最多。球団史上最高の選手。
【2位】オーブリー・ハフ(2000-06)
【3位】ウェイド・ボッグス(1998-99)
【4位】タイ・ウィギントン(2006-07)
【5位】マット・ダフィー(2017-19)

ブルージェイズ
【1位】ジョシュ・ドナルドソン(2015-18)
2015年に打率.297、41本塁打、123打点を記録して1987年のジョージ・ベルに続いて球団史上2人目のMVP受賞。
【2位】ランス・マリニックス(1982-92)
【3位】ケリー・グルーバー(1984-92)
【4位】スコット・ローレン(2008-09)
【5位】エリック・ヒンスキー(2002-06)

アメリカン・リーグ中部地区

ホワイトソックス
【1位】ロビン・ベンチュラ(1989-98)
ゴールドグラブ賞を5度受賞した好守の三塁手。20本塁打以上が5度、90打点以上が6度と打撃力も兼ね備えていた。
【2位】ジョー・クリーディ(2000-08)
【3位】ビル・メルトン(1968-75)
【4位】ピート・ウォード(1963-69)
【5位】ウィリー・カム(1923-31)

インディアンス
【1位】アル・ローゼン(1947-56)
球団史上最後のMVP受賞者。1953年に打率.336、43本塁打、145打点の大活躍でMVPを満票で受賞。本塁打王と打点王を各2度。
【2位】ケン・ケルトナー(1937-49)
【3位】ビル・ブラッドリー(1901-10)
【4位】ホゼ・ラミレス(2013-現在)
【5位】ラリー・ガードナー(1919-24)

タイガース
【1位】ジョージ・ケル(1946-52)
1949年に.343の高打率で首位打者に輝く。1983年にベテランズ委員会の選考によりアメリカ野球殿堂入りを果たす。
【2位】トラビス・フライマン(1990-97)
【3位】レイ・ブーン(1953-58)
【4位】ブランドン・インジ(2001-12)
【5位】トニー・フィリップス(1990-94)

ロイヤルズ
【1位】ジョージ・ブレット(1973-93)
3つのディケードで首位打者に輝いた史上唯一の選手。通算3154安打。有資格初年度の1999年にアメリカ野球殿堂入り。
【2位】マイク・ムスターカス(2011-18)
【3位】ジョー・ランダ(1995-96,99-2004)
【4位】ケビン・サイツァー(1986-91)
【5位】ゲーリー・ガエッティ(1993-95)

ツインズ
【1位】ゲーリー・ガエッティ(1981-90)
1986年から4年連続ゴールドグラブ賞。1987年にリーグ優勝決定シリーズでMVPとなり、球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献。
【2位】コリー・コスキー(1998-2004)
【3位】リッチ・ロリンズ(1961-68)
【4位】ジョン・カスティーノ(1979-84)
【5位】ミゲル・サノー(2015-現在)

アメリカン・リーグ西部地区

アストロズ
【1位】アレックス・ブレグマン(2016-現在)
WAR22.4(Baseball-Reference版)は三塁手として球団史上1位の数字。2019年は打率.296、41本塁打、112打点の大活躍。
【2位】ケン・カミニティ(1987-94,99-2000)
【3位】ダグ・レイダー(1967-75)
【4位】モーガン・エンズバーグ(2000-07)
【5位】フィル・ガーナー(1981-87)

エンゼルス
【1位】トロイ・グロス(1998-2004)
2000年に球団記録の47本塁打で本塁打王のタイトルを獲得。2002年のワールドシリーズで3本塁打を放ち、MVPを受賞。
【2位】ダグ・デシンセイ(1982-87)
【3位】ショーン・フィギンス(2002-09)
【4位】ジャック・ハウエル(1985-91,96-97)
【5位】カーニー・ランスフォード(1978-80)

アスレチックス
【1位】サル・バンドー(1966-76)
1969年から1973年の間に記録したWAR33.0(Baseball-Reference版)は野手でメジャー最高の数字。ワールドシリーズ3連覇に貢献。
【2位】フランク・ベイカー(1908-14)
【3位】エリック・シャベス(1998-2010)
【4位】マット・チャップマン(2017-現在)
【5位】カーニー・ランスフォード(1983-92)

マリナーズ
【1位】カイル・シーガー(2011-現在)
WAR30.7(FanGraphs版)は2位から4位の3人を合計した数字を上回る。2012年から8年連続20本塁打以上を継続中。
【2位】エイドリアン・ベルトレイ(2005-09)
【3位】マイク・ブロワーズ(1992-99)
【4位】ジム・プレスリー(1984-89)
【5位】デービッド・ベル(1998-2001)

レンジャーズ
【1位】エイドリアン・ベルトレイ(2011-18)
在籍8年間でオールスター・ゲーム選出3度、ゴールドグラブ賞3度、シルバースラッガー賞2度。チームMVPにも4度選出。
【2位】バディ・ベル(1979-85,89)
【3位】ディーン・パーマー(1989,91-97)
【4位】ハンク・ブレイロック(2002-09)
【5位】スティーブ・ブーシェル(1985-91,95)

ナショナル・リーグ東部地区

ブレーブス
【1位】チッパー・ジョーンズ(1993-2012)
1999年にMVP受賞。2018年に得票率97.2%でアメリカ野球殿堂入り。得票率95%以上でのアメリカ野球殿堂入りは史上18人だけ。
【2位】エディ・マシューズ(1952-66)
【3位】ボブ・エリオット(1947-51)
【4位】テリー・ペンドルトン(1991-94,96)
【5位】ボブ・ホーナー(1978-86)

マーリンズ
【1位】マイク・ローウェル(1999-2005)
2003年に自己最多の32本塁打を放ってシルバースラッガー賞を受賞し、球団史上2度目のワールドシリーズ制覇に貢献。
【2位】ミゲル・カブレラ(2003-07)
【3位】ブライアン・アンダーソン(2017-現在)
【4位】ホルヘ・カントゥ(2008-10)
【5位】ボビー・ボニーヤ(1997-98)

メッツ
【1位】デービッド・ライト(2004-18)
球団史上最多の1777安打、949得点、970打点を積み重ね、WAR49.2(Baseball-Reference版)も野手では球団史上1位の数字。
【2位】ハワード・ジョンソン(1985-93)
【3位】ロビン・ベンチュラ(1999-2001)
【4位】ウェイン・ギャレット(1969-76)
【5位】ヒュービー・ブルックス(1980-91)

フィリーズ
【1位】マイク・シュミット(1972-89)
三塁手史上最多の通算548本塁打を記録。球団史上のみならずメジャー史上最高の三塁手。1995年にアメリカ野球殿堂入り。
【2位】ディック・アレン(1963-69,75-76)
【3位】スコット・ローレン(1996-2002)
【4位】ウィリー・ジョーンズ(1947-59)
【5位】プラシド・ポランコ(2002-05,10-12)

ナショナルズ
【1位】ライアン・ジマーマン(2005-現在)
ワシントンD.C.移転後初のドラフトで1巡目(全体4位)指名。1784安打、1015打点、270本塁打はいずれも球団史上最多の数字。
【2位】アンソニー・レンドン(2013-19)
【3位】ティム・ウォラック(1980-92)
【4位】ボブ・ベイリー(1969-75)
【5位】ラリー・パリッシュ(1974-81)

ナショナル・リーグ中部地区

カブス
【1位】ロン・サント(1960-73)
オールスター・ゲーム選出9度、ゴールドグラブ賞5度の名三塁手。背番号「10」は永久欠番。2012年にアメリカ野球殿堂入り。
【2位】スタン・ハック(1932-47)
【3位】クリス・ブライアント(2015-現在)
【4位】アラミス・ラミレス(2003-11)
【5位】ハリー・スタインフェルト(1906-10)

レッズ
【1位】ピート・ローズ(1963-78,84-86)
メジャー史上最多の4256安打。一塁、二塁、外野を守る機会も多かったが、今回は1975年からの4年間に最も多く守った三塁で選出。
【2位】ヘイニー・グロー(1913-21)
【3位】クリス・セイボー(1988-93,96)
【4位】エウヘニオ・スアレス(2015-現在)
【5位】トッド・フレイジャー(2011-15)

ブリュワーズ
【1位】ポール・モリター(1978-92)
通算3319安打は史上10位の大記録。通算3000安打を達成している32人のうちの1人。在籍15年で2281安打、412盗塁を記録。
【2位】ジェフ・シリーロ(1994-99,2005-06)
【3位】ドン・マネー(1974-83)
【4位】アラミス・ラミレス(2012-14)
【5位】サル・バンドー(1977-81)

パイレーツ
【1位】パイ・トレイナー(1920-37)
通算打率.320はウェイド・ボッグスに次いで三塁手史上2位の数字。背番号「20」は永久欠番。1948年にアメリカ野球殿堂入り。
【2位】トミー・リーチ(1900-12,18)
【3位】リッチー・ヘブナー(1968-76,82-83)
【4位】ビル・マドロック(1979-85)
【5位】ボビー・ボニーヤ(1986-91)

カージナルス
【1位】ケン・ボイヤー(1955-65)
1964年に両リーグ最多の119打点でMVPを受賞。在籍11年間で20本塁打以上と90打点以上が各8度、ゴールドグラブ賞5度。
【2位】スコット・ローレン(2002-07)
【3位】マット・カーペンター(2011-現在)
【4位】ホワイティ・クロウスキー(1941-49)
【5位】ケン・オバークフェル(1977-84)

ナショナル・リーグ西部地区

ダイヤモンドバックス
【1位】マット・ウィリアムス(1998-2003)
1999年の142打点は球団史上最多タイの数字。この年は打率.303、35本塁打の好成績をマークしてMVP投票で3位にランクイン。
【2位】ジェイク・ラム(2014-現在)
【3位】マーク・レイノルズ(2007-10)
【4位】エドゥアルド・エスコバー(2018-現在)
【5位】チャド・トレーシー(2004-09)

ロッキーズ
【1位】ノーラン・アレナード(2013-現在)
デビューから7年連続ゴールドグラブ賞は内野手では史上初の快挙。「35本塁打・130打点・80長打」を3度記録した三塁手は史上唯一。
【2位】ビニー・カスティーヤ(1993-99,2004,06)
【3位】ギャレット・アトキンス(2003-09)
【4位】ジェフ・シリーロ(2000-01)
【5位】チャーリー・ヘイズ(1993-94)

ドジャース
【1位】ロン・セイ(1971-82)
スティーブ・ガービー、デイビー・ロープス、ビル・ラッセルとともに強力な内野陣を形成。1981年ワールドシリーズMVP(3人が同時受賞)。
【2位】ジャスティン・ターナー(2014-現在)
【3位】エイドリアン・ベルトレイ(1998-2004)
【4位】ジム・ギリアム(1953-66)
【5位】クッキー・ラバゲット(1937-41,46-47)

パドレス
【1位】ケン・カミニティ(1995-98)
1996年に打率.326、40本塁打、130打点の好成績をマークして球団史上唯一となるMVP受賞。1995年から3年連続ゴールドグラブ賞。
【2位】フィル・ネビン(1999-2005)
【3位】チェイス・ヘッドリー(2007-14,18)
【4位】ゲーリー・シェフィールド(1992-93)
【5位】グレイグ・ネトルズ(1984-86)

ジャイアンツ
【1位】マット・ウィリアムス(1987-96)
在籍期間中の247本塁打はバリー・ボンズ、ウィリー・マッコビー、ウィリー・メイズに次ぐサンフランシスコ移転後球団史上4位の数字。
【2位】アート・デブリン(1904-11)
【3位】フレディ・リンドストロム(1924-32)
【4位】ジム・レイ・ハート(1963-73)
【5位】ハンク・トンプソン(1949-56)

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