人がいない……出会えない……(画像はイメージです)
<人間も寂しすぎると死ぬんじゃないか?>
コロナ禍で引きこもる一人暮らしの独身男女が、そう感じてもおかしくない状況になってきています。
2022年までは、外出規制や人同士の距離を保つ事が必要になると、アメリカのハーバード大学が発表しました。
新型コロナウイルスの治療法やワクチンが開発されれば、短縮できる可能性はあるが、現在の医療体制が変わらなければ、感染の流行が断続的に続くと予測したのです。
外出自粛が2022年まで続けば、経済的ダメージも計り知れなく、東京オリンピックを来年開催するとか、もはやどうでもいいレベルです。
命を守ることが第一とはいえ、自粛を続けて1年間も仕事がままならなくなれば、街が失業者で溢れまくり、毎年2万人(2019年は1万9959人)も出ている自殺者の数がどこまで増えるか、恐ろしくて想像もできません。
仕事のテレワークはさらに進んでいき、対応できなければ、業界ごと淘汰されるケースも出てくるでしょう。友人や仲間との交流も、ますますリモート化していくことが予想されます。
そんな過去の戦争と比べても、より殺伐とした状況に追い込まれた時、最後の砦が一緒に暮らす「家族」ではないでしょうか。
人との接触を避けながら、家の中で耐える時、「一蓮托生」である「家族」は、何ものにも代えがたい存在のはずです。
<家の中にずっといて苦しい時こそ、家族のありがたみを感じる>
<外と内の世界が分断されて、喧嘩するほど夫婦の絆は太くなった>
「コロナ離婚」なる言葉も一時期流行ったようですが、経済的にも苦しくなり、新たな仕事が見つけにくい状況下では、今までより、思いとどまる夫婦は増えていくでしょう。
さらに以前であれば、進学や仕事を理由にして、成人の子供が一人暮らしするのは自然な流れでしたが、これからは実家を出ないことが賢明になるかもしれません。
外出自粛が続いて、勉強や仕事を自宅でやるしかないとなれば、もはや実家を出る必然性はなくなります。
<恋人と結婚して、一緒に暮らしたい。会えないのは寂しすぎる>
そんな声の通り、実家を出るのは、結婚して新しい「家族」を作った時かもしれません。
また、すでに同棲しているカップルは、今後期待できるかもしれない“制度”や“補償”も後押して、結婚して「家族」になることが十分に予想できます。
しかし問題は、恋人もいない一人暮らしの独身たちです。
<オンラインでいい人が見つかっても、会うことすら難しくなってる>
「俺(私)は一生独身でよろしい。孤独死上等!」といった方は関係ないかもしれませんが、もしも婚活中であれば、現在の状況は死活問題です。
コロナに関係なく、“出会い”はすでにオンライン上に溢れていたので、会わずとも恋人は作れるでしょう。ただ、外出してデートも旅行もできずに、“結婚”に向かうことになります。
とはいえ、一昔前は「お見合い結婚」や「親が決めた結婚」が多かったわけですから、時代の流れとして受け止めれば、ひょっとしたら、「オンラインで結婚」まで辿り着くことが “ベーシック”にもなりえます。
それでも、救われない人たちがいます。
この状況になっても、既婚者と不倫中の一人暮らしの独身です。
<10年以上も毎週会っていた彼と、コロナのせいで途切れちゃった>
<彼の妻より愛されている自信があったけど、会えなきゃ意味ない>
ちょっとした浮気ならともかく、長年にわたる不倫中の独身、特に「愛人」と呼ばれるような一人暮らしの独身女性にとって、今の状況は文字通り“地獄”でしょう。
<コロナに…一緒に暮らしてる妻に…負けたことを思い知らされた>
それでも、オンラインで不倫を続ける人はいるでしょう。
しかし、不倫関係を切るならば、今がチャンスです。
この際、コロナに潰されるくらいなら、コロナを利用して、別れた先の幸せに賭ける時かもしれません。(文◎編集部)