中国移動 5Gビジネス化を加速 香港で5Gサービスをスタート

中国移動(CHINA MOBILE)は香港地区で5Gサービスと関連プラン商品を販売、香港初の個人と企業向けに5Gネットサービスを提供する通信プロバイダーになったと発表した。

始動式当日の5Gネットテストでは遅延は10ms以下で、下り速度は1Gbps以上となった。ユーザーはニーズに応じて30GBから300GBまでの5Gデータパックを選択することができ、価格は338~638香港ドルとなっている。6月30日までの契約では割引サービスが受けられる。現在、中国移動は香港で500か所余りの5G基地局を開通、主な地域のカバー率は90%以上となっている。このほか、香港のユーザーは中国本土と韓国の5Gローミングサービスも利用でき、2020年年内にはアジア、ヨーロッパの一部の国と地域のローミングサービスも開始されるとみられている。

解説:

新たなインフラ建設の加速の恩恵もあり、中国各地域の5Gビジネスは継続的に進められており、中国移動5Gプランユーザーの比率は2%近くまで伸びている。香港の金融と消費市場は成熟していてネット需要が多くあることで、5Gネットサービス市場の可能性がこれまで以上に広がっている。中国移動は香港にはすぐれた5G周波数帯があり、5Gサービスをどこの企業よりも先にスタートさせることで香港市場の高いシェア率を獲得することができるとしている。今後、技術イノベーションと業界基準の充実化を図っていくとみられる。

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