ヤクザにコロナ感染者増加 手洗いうがい、事務所の入り口には消毒液 なければ土砂で代用 でも「コロナには勝てません」

ヤクザも手洗い、うがいは徹底(写真はイメージです)。

「コロナウィルスには参っています。ウチも手洗い、うがいは徹底しています」。一般企業の幹部が言っているように聞こえますが、そうではありません。広域指定暴力団二次団体組員の言葉です。

一か月ほど前から、ヤクザでも感染者が出ているという情報は飛び交っていました。関東のでは最大とされている住吉会、神奈川を拠点としている稲川会といった伝統あるヤクザ組織にも感染者が出ています。

稲川会で傘下の有名組長も感染したという情報が14日飛び交いました。準暴力団として全国に名を馳せた関東連合と密接な関係にあり、右翼団体を経て現在は幹部にのぼりつめました。アウトロー、暴走族などを取材していると大体、名前が出てくる有名人物です。

前出の二次団体組員が言います。

「飲みに行くな、自宅で待機しろ、と注意はされています。幹部会も控えています。うちは他県にもシマがあり事務所があるじゃないですか。他県から入って来れないようなしています」

別の三次団体組長もコロナには気をつけています。

「事務所入り口には消毒液は必須です。売り切れで手に入らなかった場合は、入り口に土砂をかけています。コロナには勝てないです」

外出自粛例は一般の社会だけではないのです。コロナはある意味、「平等」に害を及ぼしています。(文◎編集部)

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