書かない人と書けない人、あなたはどっち? Webライターにとって大事なスクジュールと記事の管理の仕方

もともとはまったく違う仕事をしていた私ですが、40代からWebライターをはじめました。今回はWebライターとしてのスケジュールの管理や、記事の管理の仕方などについて具体的にお話しします。

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スケジュール管理をするために作業時時間の目安を知っておこう

抱えている案件が増えるにつれて、スケジュール管理はとても大切になってきます。それぞれの案件が、いつ締め切りなのかをしっかりとカレンダーや手帳、スマホのアプリなどに入れて、忘れないようにして納期を守りましょう。案件一覧の工程表がつくれるようなら、つくっておいたほうがわかりやすくていいかもしれません。

大まかなスケジューリングをしたら、今度はさらに細かく計画を立てていきます。まずそれぞれの作業にどのくらいの時間がかかるのかを把握します。それぞれの作業というのは、

  • リサーチ作業
  • 構成案づくり
  • ライティング作業
  • 編集

などです。得意な案件かそうじゃないかによっても時間のかかり方は変わってくると思います。ですので、案件ごとに少しゆとりをもたせるといいでしょう。

私の場合ですが、たとえば1週間後に納品の案件があったとします。この1週間の内訳は、だいたいリサーチに4日、構成案に1日、書く作業に1日、編集作業に1日という配分で行っています。

1日に行う作業は1つだけです。構成案を考えた日に原稿を書くことはしませんし、原稿を書いた日に編集をすることもしません。なぜならそれは、1日置いたほうが、より客観的に読めるからです。

作業をしていて「こんな構成案はどうだろう?」とか「こんなフレーズ使いたいな」というアイデアが出てきたときは、箇条書きにして残しておき、構成案をつくる日、原稿を書く日に取り入れていきます。

このように、1週間の配分が決まったところで、そこからさらに細かく時間を把握できるようにします。

私は普段、ライティングの仕事をするときは「33分33秒ルール」を使っています。33分33秒ルールというのは、伝説のコピーライターと言われているユージン・シュワルツが実践していたもので、ライティングの講座に参加したときに教えてもらいました。

スマホだと気が散るのでキッチンタイマーを使います。33分33秒を1ターンとして、タイマーがなったら必ずいったん休憩をいれます。休憩の時間はそのときどきによってマチマチです。

「33分33秒って短くない?」と、私も最初聞いたときはそう思いました。しかし、このルールのいいところは、集中力が切れる前にタイマーが鳴るので、「もう少し書きたい!」という気持ちの状態で休憩に入るところです。本来は、休憩中は何も考えずにボーッとするほうがいいらしいのですが。

テレビドラマを見ているときに、いい場面でCMが入ると、その間中ドラマの次のシーンが気になりますよね。あの感覚で、次に書くことが気になってしまい、早く休憩終わらせて書きたいという気持ちが生まれてくるのです。

逆に、1ターンを長く時間をとりすぎると、休憩したときにはもう疲れ果てて書きたくなくなってしまい、休憩から仕事に戻るモードに切り替えにくくなってしまうのです。そのため、少し短いくらいのサイクルを繰り返すほうが、作業効率が上がり、なおかつ量もこなしていけます。

各作業で、この1ターンを何回繰り返したかをもとに、作業時間のメドをつけています。

記事はナンバリングしておこう!

スケジュール管理と同様に記事の管理も大切になってきます。1回きりの単発案件なら、そこまで記事の管理は重要ではないので、単発案件フォルダをつくり、そこに納品した記事はまとめて保存しています。

しかし継続案件は、記事の管理をしっかりとしていたほうが便利です。というのも、今書いている記事は何記事目か、どのテーマを何記事目に書いたか、などがわからなくなってくるからです。また参考のために以前書いた記事を探すとなると、大変な労力がかかります。

私の場合は、Googleドキュメントで原稿を書いていて、その原稿のすべてに番号をふっています。そしてその番号の横に記事のテーマ、クライアントの名前を記入してファイル名をつけています。たとえばこんな感じで。

  • 008_Webライター講座スケジュール管理_バレッドプレス

そしてさらに、Googleスプレッドシートに一覧にしています。Googleスプレッドシートに記録している内容は、

  • 記事の番号
  • タイトル
  • キーワードSEO
  • 着手日
  • 納品日
  • 作業期間
  • マインドマップのURL
  • 納品したGoogleドキュメントのURL

です。

このようにまとめておくことで、いつどんな記事を書いて、作業期間にどのくらいかかったかなどの情報が一目でわかるようにしています。原稿に取り掛かる前に、これらをスプレッドシートに記録し、それからリサーチや構成案づくりをはじめます。

これが、おおまかなスケジュールと記事の管理の方法です。

ひとり作業が寂しくなったら……

Webライターの仕事は基本的に、部屋にこもっての1人作業です。そのため、ふとした時に寂しさを感じることがあるかもしれません。そんな時は気分転換に外に散歩に出たり、家族と話したり、友人に連絡したり、SNSで同業者とつながったりしてみてください。

せっかく自分のペースで仕事がでる職業なので、ストレスになるようなことはできる限り取り除き、ムリをすることのないように進めていってください。そうすることで、いつも気分のいい状態で書く作業に臨めるので、自然といい内容の記事が書き上がります。

書くことに自信をもって!

ここから私がWebライターをはじめて気づいたことについてお話しします。書くことは誰にでもできると考えてしまい、「文章力なんてたいしたことないから…」と思ってしまうかもしれませんが、実はそれは違います。

もちろん苦もなく文章が書ける人もたくさんいると思います。しかし世の中には、書かない人と書けない人というタイプもあります。なにが違うかというと、書かない人は書く時間がない人で、書けない人は、本を読まなかったり自分から進んでなにかを調べない人です。

書く時間がない人

書く時間がない人はとても多いです。この人たちとお話をしていると、伝えたいことがたくさんあることが伝わってきます。そのために、私たちWebライターが代わりに意図を汲み取って書いていきます。

本を読まない人

書けない人というのは、基本的に本を読まない人が多い気がします。というのは、本を読んでたくさんの言葉を吸収することで、自然にいい文章が書けるようになってくるからです。普段から本を読む人であれば、そこからさらにライターの勉強をすることで、より伝わる技術や文章力が身につきます。

調べない人

文章が書けない人には、自分で調べることが苦手な人が多いのも特徴です。それは調べる習慣がなかったり、調べ方がわからないので、そのままにしておくか、人に聞くかになってしまいます。

これらを踏まえて、意識して本を読んだり調べることを習慣化していくだけで、書くというスキルは特別な技術になっていくのです。

私も最初は、文章は誰でもが書けるものと思っていました。しかし書く時間のない人を除き、本を読まない人、リサーチが苦手な人などは、書くこと自体があまり好きではないのかもしれません。「人に見せられるようなものじゃないから…」と、せっかく書いた文章を自分だけで温めていてももったいないので、書いたものは自信をもって表に出していってみてくださいね。

書いた文章が自分の手から離れたとき、とてもおもしろい感覚が味わえますよ!

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